パートナー企業向けギフト施策への想いと、ギフティを選んだ理由
──ここからはBtoB・BtoCそれぞれのギフト施策について、詳しくお伺いしていきます。まずはBtoBのパートナー企業向け施策に込められた想いについて教えてください。
蘭(味の素):30年間、紆余曲折あったなかで「アミノバイタル」は多くのステークホルダーに支え続けていただきました。特にコロナ禍ではスポーツ大会が開催されず、売上が伸び悩みました。そんななかでも、製品を届け続けてくれたみなさまに喜んでもらえるものを届けようと思いました。
──どのような観点で、何をギフトに選定されたのでしょう。
蘭(味の素):お得意様のバイヤーの方をイメージし、ギフティさんからご提案があった「エネルギッシュでアクティブな毎日を」というコンセプトでワークアウトボトル(タンブラー)を選びました。仕事で使っていただくのはもちろん、このボトルを相棒に、運動を始めてみる・楽しんでみるきっかけにしていただけたらうれしいですね。
──ギフト施策のパートナーとしてギフティを選ばれた決め手や、依頼してよかったことも教えてください。
蘭(味の素):ただギフトを配るだけではなく、体験価値を高めるためのコンセプトやストーリーを同じ熱量で、一緒に考えてくれる点が決め手でした。また、ボトルのデザインや使い勝手はもちろん、外箱まで特別感を意識して全体をコーディネートしてもらえたことも、ギフティに依頼してよかった点として強く印象に残っています。
奥田(味の素):一気通貫ならではのスピード感や柔軟性もありがたかったです。30周年ロゴは高級感を出すため箔押しに変更するなど、2~3ヵ月のタイトなスケジュールのなかで、細部まで妥協せず作り込めました。もし段階ごとに専門業者に発注していたとしたら、実現しなかったでしょう。
取引先へのギフトが商談機会創出に貢献
──実際に取引先へギフトを渡していくなかで、どのような反響がありましたか。
蘭(味の素):実際に手渡しした営業メンバーからは「大変好評だった」とフィードバックを受けています。流通店舗のご担当者様は、日々ご多忙なために、アポイントが取りづらいものです。しかし、ギフトとともに30周年のご挨拶としてお伺いすることで、商談のきっかけにもつながりました。
──商談機会創出にも貢献しているのですね。とはいえ、周年企画やギフト施策は費用対効果で測ることが難しく、社内調整に苦労する企業も少なくないと思われます。本施策はどのように調整したのでしょう。
蘭(味の素):私たちが意識したのは、30周年だからといって「売ることだけを目的にしない」ということです。最初は話題性にフォーカスを当てた、生活者向けのキャンペーンを大々的に打ち出す案も検討していました。
しかし、短期的な売上につなげるのではなく、関係性構築を重視するという結論にたどり着きました。社内でもそうした議論を重ね、社内の方向性や認識を統一していくことで、予算を確保しました。
──今後パートナー企業との関係性をどのように発展させていきたいと考えていますか。
蘭(味の素):「アミノバイタル」を今後も多くの生活者へ届けていくためには、パートナー企業様の協力が不可欠です。今後もステークホルダーとのつながりを強めるコミュニケーションを重ね、ブランドの地盤を固めていきます。

