騒がれたわりには意外と使えなかったり…
というか、犯罪に限らず、Googleストリートビューは意外と“使えない”と感じたことはないだろうか?
筆者も、初めて行く場所の下見に何度か使ってみたが、目的地が路地過ぎてたどり着けなかったり、駅前ロータリーのビューが無いので駅降りた瞬間に「ここどこ?」だったりする。行ってみると季節が違ってて雰囲気ぜんぜん違ったり、なんとなく実用性には若干欠ける感じという印象だ。
「フラット30」という不動産売買仲介サイトが、物件外観にGoogleストリートビューを使っていておもしろいのだが、だからといって現地下見が不要になるほど格段に便利になってるかというとそれほどのことではない。
インターネットユーザー団体のMIAUが主催したシンポジウムでも、賛成派と反対派の意見がバッチリと一致した数少ない合意点が「これって使い道が無いですよね」だったということからもその無用の用っぷりがうかがえる。
【関連情報】
不動産仲介手数料 定額30万円で住宅購入!住宅売却! FLAT30
MIAU : シンポジウム「Google ストリートビュー"問題"を考える」開催
いや、実際にはプリウス何台か(何台あるんでしょうね?)走らせてるだけで、そんなにリソースをかけてないのかもしれない。
しかし、日本中(というか世界中?)の道を網羅しようというその計画の壮大さと、そこに蓄積されるデータ量の途方も無さに対する見返りというか成果というか、達成されてるバリューが「おもしれー!」ってだけと感じているのは、筆者のみだろうか?
サービスそのもののゴールが見えない、つまり目的意識というものに欠けすぎているのではと感じられるのである。
逆にいうと、その目的意識の欠如そのものが、ストリートビューの「気持ち悪さ」につながっているといえる。なんの意図があって、細かい路地にまで入ってきて、町並み映像データを収集し、網羅的に検索一発で表示できるようにしているのだろうか。