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インターネット見聞録

10年後にあのサービスはどこまで成長しているのだろうか?
これから注目のサービスを見つめてみたよ2008年秋のはじまり


普通、サービスには目的がある

 例えば東京メトロなら、iSEE mediaのサービスを利用した駅出口360度パノラマ風景画像を駅周辺地図で提供している。これは沿線の風景が見えない地下鉄から、急に地上に出たときの「ここどこ?」感を低減させるために見ればいいということが、ハッキリしている。

駅出口360度パノラマが見渡せる東京メトロのサービス
駅出口360度パノラマが見渡せる東京メトロのサービス

 そのほかの類似サービスも、観光目的であったりドライブ気分であったり、何のためのサービスなのかがわかりやすいつくりになっている。

【関連情報】
東京メトロ|電車・駅のご利用案内|全路線から検索
iseemedia - HOME

 しかし、Googleストリートビューでは、生のデータとして網羅的に町内をクラスタ化し、路地までもれなく、特に編集されることなく、風景映像が提供されている。

 そこがGoogleの評価が分かれるところでもあり、肯定的に捉えるなら、目的別のサービスはいつものようにユーザーがAPIを利用してマッシュアップで実現すればいいのであって、Googleはデータ提供者として中立を保っていることの表れと見ることもできる。

 一方で、Google八分問題などに見られるように、Googleの中立性はすでに壊れているという向きからすれば、Googleストリートビューにも不信感がぬぐえない。

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Google=スマートなサービスのイメージだが…

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モーリ・タロー(モーリ タロー)

フリーダムなIT系編集者・ライター
90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。
2008年に独立し、ソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。
2012年4月から、株式会社はてな シニア・エディター。

●hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohri
●twitter: http://twitter.com/mohri
●Facebook: http://www.facebook.com/imkt5l

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/16 11:48 https://markezine.jp/article/detail/5369

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