9月12日(金)に開催された「MarkeZine Day 2008」。Bトラックで行われたセッション「SEM運用・投資効率に差を付ける、『自動入札ツール』の最新事情と活用例」では、広告効果測定システム国内シェアNo.1の「AD EBiS」を提供する株式会社ロックオンの岩田氏が、先行する欧米を例に、自動入札システムを活用した次世代型SEMについて語った。 【その他のレポートはこちらへ】
急速に注目を集める「自動入札ツール」とは?
ネットマーケティングに関心のある方なら、「自動入札ツール」という名前を耳にしたことがあるかもしれない。しかし、実際に製品を使ったことがあるという人は少数だろう。既に海外では普及しているが、なぜか日本ではほとんど知られていなかったこのツールが、リスティング広告の高度化に伴って急速に注目を集めているという。株式会社ロックオンの岩田進氏が、その機能や可能性について熱く語った。
代表取締役 岩田進氏

人手による管理の限界を超え始めたリスティング広告の運用業務
自動入札ツールの説明に先立って、岩田氏はまずSEM運用業務とはどういったものかについて簡単に振り返った。
「SEMの運用業務は、大きく3つに分かれます。『キーワードの追加・変更』、『クリエイティブの制作』、『入札業務の管理』です。要するに、媒体を選定してコンテンツを作って入稿するといった、他の広告とそう違いはありません。しかしリスティング広告独自の作業という観点からもう少しくわしく見ていくと、『複合ワードでの入稿』、『除外ワードの設定』、『クエリワード分析』、『ランディングページを含むコンテンツの作成』、『効果測定』……といった、おおよそ11項目が、必要な作業として挙げられます」
これらの作業の中で、ツールによって自動化できるものを選び出し、運用担当者の負担を軽減して本来の業務へ余力を向けられるようにする効果を持つのが、自動入札ツールだと岩田氏は紹介する。
「広告制作やランディングページ制作といった主にクリエイティブにかかわる部分などは、依然として人の手を必要としています。しかし、複合ワードでの入稿や除外ワード設定、予算管理、入札金額再設定といった部分は、自動入札ツールが肩代わりすることが可能です」
リスティング広告におけるキーワードは、金額の大きな案件になると数百ワードに上ることも珍しくなく、既に人手による管理の限界を超えてきている。これを自動化することで担当者の負担を軽減し、なおかつ効果の高いリスティング広告展開を可能にしてくれるのが、自動入札ツールだと岩田氏は語る。
「自動入札ツールには、大きく2つの種類があります。『ポートフォリオ型』と『ルールベース型』です。前者は、複数のキーワードを入稿した場合、設定した条件と予算に沿って、全体のコストを自動的に最適化してくれるというメリットがあります。個別のキーワードについていちいち設定・管理を人手で行う必要がない反面、最適化のプロセスがブラックボックス化されてしまい、管理が楽でもユーザー側にノウハウが蓄積できないといったデメリットがあります。
一方『ルールベース型』は、『CPA1,000円以下&クリック300以上』といった自動運用ルールを作成し、キーワードごとにルールを適用するといった比較的シンプルなものです。『ポートフォリオ型』に比べてワード単位にきめ細かな設定ができる、ノウハウが蓄積され比較的低価格である、などメリットも多いのですが、その分ユーザーの作業量が多いというのがやや難点です」

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Office Louge 工藤淳(オフィスローグ クドウアツシ)
IT系出版社勤務を経て独立、現在フリーランス。もともと文系出身なので、「非技術者が読んで意味がわかるか?」を考えながら書くのが得意。とはいうものの、楽器から建築、自動車まで何でも注文があれば書いてきたのが、気がついたらIT専門のような顔をして仕事をしているというのはナイショ。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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