舞台は夜から昼へ。女性グループの「昼の社交消費」が急増
OZmallのレストラン予約データを分析すると、女性同士4名以上(以下、女性グループ)のレストラン利用は、2019年から2025年にかけて1.8倍に成長しました。時間帯別に見ると、ディナー利用が2019年比で0.9倍とほぼ横ばいだったのに対し、ランチ利用は2.7倍へと拡大。女性グループが集まる時間の中心は、「夜」から「昼」へと大きくシフトしています(※1)。
(※1)出典元:OZmallレストラン予約データ「女性同士1組4名以上の予約推移」(2019年・2025年)
2019年比で4倍に!50代以上のグループランチ利用が加速
このランチ需要の拡大を牽引しているのが、50~70代を中心とするアクティブな大人世代です。2019年から2025年にかけてランチ利用の予約者年代が50代3.5倍、60代5.2倍、70代6.5倍と年代が上がるにつれ成長倍率が急増しています(※2)。50~70代の累計で見ても2019年比4倍にのぼりました。
(※2)出典元:OZmallレストラン予約データ「女性同士1組4名以上:ランチ予約者の年代別成長倍率」(2019年・2025年)
ランチ全体の女性グループ利用の年齢別シェアを見ても、大きな変化が見受けられます。2019年当時は20~30代が中心だったランチ社交ですが、2025年には50代以上がランチグループ利用全体に占める割合は全体の39%に拡大。利用の中心層が大人世代へと着実に変化しているのです(※3)。
(※3)出典元:OZmallレストラン予約データ「女性同士1組4名以上:プラン予約者の年齢シェア」(2019年・2025年)
ホテルのグループランチ利用も約4倍!上質な空間を求め単価も上昇
なかでも注目すべきは、「ホテルレストランでのグループランチ」の利用です。予約数は2019年比で4倍に拡大しており、大人世代における上質な集いの場として定着しています。
平均単価の推移を見ても、上質な体験へのこだわりが顕著です。ランチ全体の平均単価が2019年の3,380円から2025年には4,199円(+819円)へと上昇しているのに対し、ホテルレストランは3,687円から4,936円(+1,249円)とさらに大きく伸びています(※4)。
物価上昇の影響を考慮する必要はあるものの、価格だけではなく「ラグジュアリーな空間でゆっくり過ごす体験」そのものに価値が見出されていると言えるでしょう。単にお腹を満たすことだけが目的ではなく、上質なコース料理を味わいながら時間を気にせずゆったり語り合いたい――。そんなアクティブな大人世代による「新しい昼の社交消費」の波が、確実に定着しつつあります。
(※4)出典元:OZmallレストラン予約データ「女性同士1組4名以上:ランチ予約者の平均利用単価推移」(2019~2025年)
では、なぜ大人世代はこれほど積極的に集まり、贅沢なランチ社交を楽しむのでしょうか。「夜から昼へ」というシフトの背景には、子育てや仕事が一区切りを迎えた大人世代ならではの、ライフスタイルの変化があります。さらに彼女たちの心理を深掘りすると、単なる時間帯の変化にとどまらない、人間関係そのものの前向きな姿勢が見えてきます。
