2008年の10月に行われた調査は、全国の一般紙、スポーツ紙など計112紙を対象にしており、15~69歳の男女28,809人から回答を得た。その結果、全体の8割以上が「テレビなどで知っているニュースでも新聞で改めて読む」と回答。男女40代以上では9割前後に達している。
また、「関心がある記事を時間があるときゆっくり読む」「広告の内容が友人・知人の間で話題になる」「気になる記事を切り抜いたりメモしたりする」といった新聞の利用は女性層、特に30代以上でスコアが高くなっている。
新聞広告とネット広告の評価を比較すると、新聞広告は「メッセージ訴求力」「レスポンス」「信頼性」の評価が高い一方、ネット広告は商品やサービスの「理解」や「比較」といった情報の提供で高評価を得ており、同調査では両者は互いに補完し合える関係にあるとしている。
しかし、「信頼できる広告」としての評価は、新聞広告とネット広告で大きく評価が分かれており、ネット広告への不信感が根強いことをうかがわせる。この点は、単なる補完ですませられないネット広告の課題といえそうだ。
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