惹きつける件名を作るコツ
「メールマガジンで最も重要な件名を付ける際、最もありがちな間違いは『○○メルマガvol.○』『○○ 2010年5月号』のように、メルマガの『タイトル+号数や発行日』を安易に付けてしまうことです」。
件名を付ける際、参考になるのは雑誌の表紙。パッと目に入った情報で「雑誌:手に取る」=「メールマガジン:開封する」というユーザーアクションが類似しているからだ。
「最近、雑誌の表紙で特集の文字がだんだん大きくなってきている。また、モデルより前に出す、雑誌名より太文字にする、縦書きにするといったように、特集を目立たせる工夫が随所に見られます」
つまり、メールマガジンでも「件名」には特集の内容を入れてユーザーを惹きつけ、意外と高い確率で開封の意志を決定づけている「Fromコンテンツ」にタイトルを入れるべきだ、と椎葉氏は語る。
メールコンテンツ最適化エンジン「CODE」でROIに差をつける
「CODE(Content-Optimized-Delivery Engine)」とは、アルトビジョン社が保有するメールコンテンツ最適化エンジンのこと。
複数のパターンを並行してテストする「ABテスト」に加え、そのテスト結果を自動的にフィードバックしてメイン配信を行う、「コンテンツ最適化機能」を搭載し、1回の配信で効果を最大化できるよう設計されている。
例えば、10万件のメールを配信する際、そのうちの1万件ずつを異なるクリエイティブのメールマガジンでABテストを行い、効果の良かった方を自動的に残りの8万件に送信するといった使い方ができ、配信フローの中でメールマーケティングの効果を最大化できる。これまでの導入事例として、ネスレ日本、レノボ・ジャパン、リコージャパン、キャタピラージャパンといった、大手メーカーが挙げられた。
そこで気になるのが、「クリックはただ多ければそれでよいのか」という問題。件名と連動して本文内でクリックされる場所も変化するし、本文でしっかりと情報を伝えた上でWebサイトへ誘導できた方がコンバージョンにも差が出る。「クリックの大小以上に、何を訴求したいかが大切です」。