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統括編集長インタビュー

アウトストリーム型が“メインストリーム”へ Teads社がみる動画広告市場のトレンド

ユーザー、広告主、媒体社の3つの視点でメリットを提供

押久保:先ほど、Teadsの動画広告枠は閉じることもできるというお話がありました。フォーマットについてはどうお考えですか?

パルコ:閉じることができるのは、ユーザーへのメリットとして設定したものです。強制的な広告視聴には私は強く反対しているので、Teadsではまずユーザーへのオプトインを大事にしています。

 広告主のフォーマットへのニーズとしては、先ほど申し上げたようなブランド企業ではやはり、美しい形で見せたいという希望がとても強いですね。プレミアムな環境で、ブランドを毀損せずに展開することを非常に重視しています。

押久保:テキストコンテンツを配信するメディアにとっても、インリード広告の仕組みは、新たな収益源になっていますよね。

パルコ:ええ。自社のしっかりとした編集コンテンツをそのままに、付加価値を加えられるので、とても喜ばれています。おかげさまで当社は急成長中ですが、その要因はユーザー、広告主および代理店、そして媒体社の3つの視点でメリットを形成している点にあると考えています。

日本市場は米、英に次ぐ世界第三の規模になる

押久保:日本でもますますデジタル環境が一般化する中で、既存のダイレクト系の広告ではなく、ブランディング目的での広告活用のニーズが高まっています。日本市場をどう捉えていますか?

パルコ:非常に魅力的で、可能性を感じています。今、当社の売上規模は米、英に次いで仏が3位ですが、いずれ日本が世界第三の市場になるとみています。

 日本オフィスは昨年1月に開設しましたが、日経新聞や朝日新聞などとは3年ほど前から、仏と直接取引をしていました。新しい技術を使いたいという媒体のニーズに加えて、グローバル企業で日本へプレミアムな動画広告を出稿したい意向が強かったこともありますね。私自身も実は日本に縁があり、最初の来日は学生時代、交換留学で3カ月滞在していたんですよ。

押久保:そうなんですね! では最後に、アウトストリーム型の動画広告の未来について、うかがえますか?

パルコ:アウトストリーム型が“メインストリーム”になると、私は確信しています。この先もさらにシェアを伸ばすでしょう。現象としては、私の主観になりますが、ダイレクトマーケティングでサーチが高く評価されたのと似ていると思っています。

 ブランド企業が動画広告を積極的に取り入れるようになった今、ユーザーをリスペクトしながらしっかりと視聴を促し、完全視聴の課金制がとれるアウトストリーム型の広告はフィットしています。今後もTeadsでは、ユーザーフレンドリーのフォーマットを全世界に広げていきます。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/01/21 08:00 https://markezine.jp/article/detail/23655

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