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ファンケルが圧倒的リーチと結果に惚れ込んだ「LINE NEWS」~他ニュース媒体との違いに迫る

LINEならではの届け方で、既存サービスと差別化

MZ:今度は桜川さんから、「LINE NEWS」の特徴をお伺いしたいと思います。

桜川:「LINE NEWS」はニュースアプリの中では後発でした。その中で差別化するために、2つのことを考えました。

 まず考えたのは、誰に届けるべきかということ。ニュースアプリを活用しているユーザーは比較的情報感度が高く、欲しい情報を選択して閲覧しています。そういったユーザー層を後発のサービスで狙うのは難しい。そこで「LINE NEWS」では、ニュースにあまり触れてこなかったユーザーにニュースを届けることに注力しました。

 2つ目に考えたのはその届け方。ニュースに触れていないユーザーなので、能動的にアクセスしてニュースを見てはくれません。そのため、プッシュ通知でLINEのトーク画面にニュースを届け、ビジュアルでわかりやすく見せる「LINE NEWS DIGEST」という配信形式を考えました。これにより、投稿トーク画面を開いただけで、現在のトピックが把握できます。また、若年層や主婦層などにも多く見ていただいているため、政治・経済関連のネタだけでなく、コンビニや飲食店の新メニューなどの発表をニュースに入れることもあります。

MZ:「LINE NEWS DIGEST」を見た時に、新聞の一面を思い浮かべました。社会のトピックが一通りわかる。ライトなネタが多いのも一つの特徴なのですね。

桜川:いわゆるストレートニュースだけが求められる情報かというと、必ずしもそうではありません。硬軟織り交ぜることで、広くユーザーに受け入れられるようになりました。最近では、媒体社向けにも「LINEアカウントメディアプラットフォーム」という「LINE NEWS DIGEST」の配信の仕組みを開放し、LINEを情報収集の基盤としてユーザーに利用してもらえるよう、サービス拡大しています。

話題性×ネイティブアドで効果を最大化

MZ:では、「LINE NEWS」の広告メニューについて教えてください。

桜川:現在は大きく2つ用意していて、インフィード型の広告と「LINE NEWS DIGEST」の1枠に掲載する記事広告があります。今回ファンケルさんには後者を利用いただきました。

MZ:記事広告ということは、貴社で記事を制作しているということですか。

桜川:おっしゃる通りです。メディアにはそれぞれ色があると思うのですが、「LINE NEWS」の色になじませるには弊社で制作した方が良いと考えています。広告案件に関しては、現在7~8名の体制で対応しています。

 また、ダイジェスト版では広告の掲載可否の際に、向いていないものはお断りしています。通常のニュースと同様、ある程度の話題性がないと効果を発揮しませんので。

MZ:ちなみに、どのくらいの利用者に届くのでしょうか。

桜川:提携先のアカウントメディアと含めて、2200万MAU(月間アクティブユーザー:2015年12月時点)はあります。掲載されるのは、「LINE NEWS DIGEST」を配信している公式アカウントのみとなりますが、それでもかなりのリーチはあると思います。

 また「LINE NEWS DIGEST」は、ブロック率が低いのも特徴です。1日3回、ニュースを配信しているのですが、ブロックはあまりされません。弊社でも多くの公式アカウントを運営していますが、かなりいい方に入ると思います。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/04/26 09:00 https://markezine.jp/article/detail/24292

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