マーケティングロボットの将来像
押久保:ロボットの要素として「アルゴリズムに基づき自動で駆動する」点も挙げていました。マーケティングロボットは具体的にどう「駆動する」ことになりそうでしょうか。
岩田:コンバージョン(CV)から逆引きし、出稿するメディアを自動プランニングしてくれるロボットですね。そういうロボットが誕生すれば、ユーザープロファイルとメディアを紐付けて分析し、最も相性のいいメディアに最もCVを促せる広告を自動で出稿できるようになります。
広告効果計測ツール「アドエビス」がもたらす未来
押久保:CVから逆引きできるというのは、マーケティングの大きなパラダイムシフトになりますね。貴社としてはどの程度、自前で開発する予定なのでしょうか?
岩田:具現化させるためにはAIが必要です。ただ、我々が高水準のAIを次々に開発していけるかというと、難しいでしょう。やるべきではないとも思っています。
それよりも我々が目指しているのは、サードパーティーのデータと統合したユーザープロファイルのプラットフォームを構築・提供することです。これを各社が構築するのは大変ですし、不可能だとも思います。そこで当社としては今後、ユーザープロファイルプラットフォームを構築してオープン化し、アドエビスのユーザープロファイルを使ったマーケティングソリューションを、サードパーティーが開発できるようにしていきたいと考えています。
そのための第一歩として、アドエビスにデモグラフィック情報分析機能を加えました。
この機能を使うことで、CVの有無に関わらず「年代・性別・地域」といったデモグラフィック情報と、「広告・自然検索・サイト回遊」といったWeb上の行動履歴をユーザー単位でつなげて分析することができるようになります。
自社の広告に反応するユーザーが多いメディアを選定する精度が上がったり、自社サイトから離脱するユーザー属性を分析して離脱防止・再来訪につなげるコンテンツを制作したりといった施策を立案しやすくなるはずです。ぜひ、ご利用ください。
押久保:今後の展開も楽しみですね。期待しています。
「アドエビス(デモグラフィック情報分析機能)」の詳細はこちら
導入ユーザーの声
最後に導入ユーザーの生の声をご紹介します。
TONEモバイル
「属性を意識したマーケティングは、これからのマーケティング戦略上とても重視していて、カバーしている計測領域はもちろん、データの正確性・活用性も重要となってきます。今までは、特定のコンテンツを見たユーザーの年代を推測してリターゲティングするという設計はしていましたがリーチという観点ではなかったので、これからはマーケティング手法が変わっていくと感じています。今後は、各メディアがどれだけ対象セグメントにリーチ出来ているのかをレポーティング出来るようになる為、アドエビス自体の活用の幅が更に広がりそうです」
ゴルフダイジェスト・オンライン
「昨今ゴルフ業界以外の一般消費材や自動車メーカー様より、弊社の「会員属性」に対してご出稿頂く機会が増えてきました。そんな中、実施した施策や記事が、意図するターゲットにリーチができたかと振り返る際、会員情報のみでコンテンツを評価することは不十分だと感じていました。
例えばゴルフのプレー頻度やスコアといったデータは自社で保持していても乗っている自動車や保険の加入状況などは分かりませんので、CVに近い潜在層にリーチできたかは、計りきれませんでした。アドエビス内に閲覧者に紐づく詳細な情報が追加されることは、広告展開においても、編集記事のPDCAを回すということにおいても、可能性が広がると感じています」
「アドエビス(デモグラフィック情報分析機能)」の詳細はこちら