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定期誌イベント第4弾! LIFULLが社名を変更したワケと、お金にまつわるマーケターの本音

 10月3日、定期誌『MarkeZine』の読者限定イベント第4弾を開催しました。株式会社LIFULLの久松洋祐さんの講演と、「マーケティングで大切なお金の話をしよう~1億円の予算があったらどうする?」と題したパネルディスカッションを実施。懇親会も非常に盛り上がった1日となりました。

ネクストからLIFULL(ライフル)に社名変更したワケ

 イベントの前半では、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」を運営するLIFULLの久松洋祐さんが、LIFULLグループ全体の事業を紹介。ITの活用により、不動産業界の変革をけん引してきた同社。「プライスマップ」「見える!不動産価値」等のビックデータ・AIを活用したサービスを提供し、不動産業界の情報の非対称性を是正してきました。

 また、オンラインサービスが出自の同社は、顧客への最適な提案にむけて、リアルの接客の場「LIFULL HOME’S住まいの窓口」を設置。オンラインとオフラインの施策を統合し、顧客データベースを基盤としたオムニチャネル構想を描いています。

久松洋祐さん
久松洋祐さん:株式会社LIFULL 取締役 執行役員 LIFULL HOME’S 事業本部マーケティング戦略部長

 そんな同社は、2017年4月1日に、今後のブランディング強化とグローバル展開を見据えて、ネクストからLIFULLへと社名を変更しました。

 それまで、HOME'S(現:LIFULL HOME'S)の運営会社がネクストであり、そのネクストが様々な事業を展開しているという企業認知はなかなか広まりませんでした。そこでHOME'Sで培った実績や評判を社名のネクストに紐づけ、グループ全体の認知拡大を図ろうとしましたが、認知度はなかなか上がらず横ばいを推移、他社と比べてもかなり低かったとのこと。

 そのため、企業ブランドを社是や経営理念、コーポレート・メッセージと繋げ、消費者に伝えるために、グループのマスターブランド戦略をとることにしました。

 HOME'SはLIFULL HOME'Sとなり、その他の事業・子会社にも「LIFULL」がつきます。社名の変更にともなってロゴも変更し、LIFULLグループとして一貫したブランディング戦略を展開し始めたというわけです。

 ちなみに、LIFULLは、“LIFE(暮らし、人生)”と“FULL(満たす)”から生まれた造語で、あらゆる人の暮らしや人生を満たすサービスを届けたいという想いが込められているそうです。

久松洋祐さん(LIFULL)による基調講演の動画はこちら!

お金をテーマにパネルディスカッション

 イベントの後半では、3月に掲載した記事「1億円の予算があったらどうする?あのマーケターならこうする!【7人のマーケ侍に聞いた】」を元に、「マーケティングで大切なお金の話をしよう~1億円の予算があったらどうする?」と題したパネルディスカッションを実施しました。

 記事に登場していただいた緒方恵さん(中川政七商店)、サラ キム ペリーさん(Tokyo Otaku Mode)、鈴木幸尚さん(freee)の3名が登壇。記事を振り返りながら、より現実的なお金の話が繰り広げられました。

1億円の予算があったらどうする?

――改めて、自己紹介を兼ねて皆さんが考える1億円の予算の使い道を教えてください。

緒方:中川政七商店の緒方恵です。弊社は昔ながらの日本の工芸技術に現代的なデザインを持ち込み、今の生活様式に合う商品に生まれ変わらせて販売している会社です。生活雑貨の企画製造と店舗運営が主な事業ですが、お客さんとの接点がどうしても店舗に限られがちなので、Webにも力を入れようとしています。

 1億円があるなら、商品を様々なシチュエーションで撮影できるハウススタジオを作りたいと思っています。Webに白抜きの写真だけを掲載しても使用しているシーンが想像できず、購買意欲も湧かないんですよ。これからはお客さんに商品を使うシーンを想像させるための努力がなによりも大切です。

緒方恵さん
緒方恵さん:中川政七商店 執行役員 Chief Digital Officer

サラ:Tokyo Otaku Modeのサラ キム ペリーです。弊社は日本のポップカルチャーに関する商品を海外に紹介し、越境ECを主要な事業として行っています。カスタマーサポートの担当から、今はマーケティング・マーチャンダイジングチームのリーダーになりました。

 私はずっとお客さんの満足度を向上させることを重要視してきました。既存のお客さまの満足度が高いことは弊社の強みだと思っています。ですが、まだ購入したことのない人に向けたPR活動はあまりできていないと感じています。1億円はそのための予算にしたいです。

 とはいえ、何でもかんでも自分たちから発信すると説得力に欠けるので、1億円があったら、一番おもしろいプロモーション動画を作った人に1万ドルプレゼントという企画や、世界中の日本好きが日本に遊びに来る夢を叶えるといった企画を毎月行いたいですね。

鈴木:freeeの鈴木幸尚です。5年前の設立直後に入社して、一貫してオンラインマーケティングに携わっています。弊社では会計や人事労務などバックオフィスを効率的にするためのツール「freee」を提供しています。

 もし1億円を自由に使えるなら、今までやったことのないことをやりたいです。たとえば、「freee VS 確定申告! 確定申告終わるまで何人たりとも帰れません!」という、freeeの機能をフル活用するイベントを開催したいですね。ユーザーが自発的にSNSに投稿したくなる仕組みや、確定申告が簡単にできたことをブログで報告してもらう仕組みも作りたいと思っています。

緒方恵さん(中川政七商店)、サラ キム ペリーさん(Tokyo Otaku Mode)、鈴木幸尚さん(freee)の3名が登壇したパネルディスカッションの動画はこちら!

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この記事の著者

渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)

 翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/07 11:06 https://markezine.jp/article/detail/27210

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