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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

ミレニアル世代の共感を呼ぶブランドづくりを オンラインSPAの雄「FABRIC TOKYO」の勝算

既存のアパレル企業がデジタルシフトできない理由

――アパレル業界は冬の時代と言われますが、御社のようにテクノロジーを活用すれば、逆にチャンスもあると思います。それがなかなかできない理由はなんでしょうか。

 今成長している企業を見ると、経営陣がテクノロジーに明るいという特徴がありますよね。実は私自身、この事業を立ち上げる前、ご縁があってメルカリの創業メンバーになり、事業の立ち上げから拡大していくまでの間、アプリの企画などを担当していたのです。メルカリ会長の山田進太郎氏は元エンジニアで、社長の小泉文明氏はミクシィということもあり、ITの取り組みに理解があって、投資判断も速い。なので、私も社員には「うちはアパレル小売りではなく、テクノロジーカンパニーだ」と常々言っていますし、経営陣も最新ITを取り入れていくことに抵抗がありません。実際、今もAIやブロックチェーンに関して研究しています。こうした取り組みができるかどうかがポイントだと思います。

――確かに、経営陣にITのわかる人がいないと、ITに関する意思決定は遅くなりますね。

 もう1つ言うと、既存の大手企業の中に、魅力的な商品やブランド作りに努力していない企業もあります。たとえば、モノづくりの過程はこれまでブラックボックスでした。隠しておかないと、高い価格を設定しにくいからです。こういう姿勢も、今の消費者には受け入れられません。

 選ばれるブランドになるには、やはり消費者が何を求めているのかを理解し、そのニーズに応えるモノづくりや、情報公開をしていくことが必要だと思います。今までのやり方はいったん忘れ、まず顧客を見ることが最も大切なのではないでしょうか。そして、それをやるために最も必要なのがテクノロジーであり、顧客のニーズを具現化するために最大活用すべきなのもITだと思います。そして、今はそれができる時代だと考えているのです。

――自分らしいファッションを楽しむ、そんな時代を御社が作っていくことを楽しみにしています。今日はありがとうございました。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/25 18:03 https://markezine.jp/article/detail/28071

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