ワンタップで「広告」を「予定」にできる予定作成型広告
――広告メニューのひとつである「予定作成型広告」は、広告を見て終わりではなく、タップするだけで自分の予定に追加できる点が他の広告と一線を画すところだと感じます。行動を促す広告として、どういった活用方法を考えていますか。
小川:「予定作成型広告」は、カレンダーと連動しているため、イベント訴求やセール訴求などとの相性がいいです。これらは通常の広告の場合、当日を迎える頃には存在が忘れられてしまうことがあります。しかし、「予定作成型広告」では、一度広告から予定化されカレンダーに登録されるとアプリを見る度にその予定化されたものがリマインドされるので、当日前にしっかりと行動を促進することが可能です。
吉本:他にも、テレビ局の新番組の予告キャンペーンにもご活用いただけると思います。たとえば、初回放送を訴求する場合、一般的なネット広告であれば、初回放送日の数日前に合わせて広告を大量投下することになります。この場合、広告から離れるとユーザーは忘れる可能性が高いという問題があります。
一方、「予定作成型広告」で、ユーザーが予定を登録すれば、TimeTreeのカレンダーを見る度にドラマの放送予定を想起させることができます。また、その予定自体にリマインド機能があるので、ユーザーが設定をしておけば、ドラマの見逃しを減らすことができます。
――最後に、今後もTimeTree Adsを提供するにあたっての展望について聞かせていただけますか。
小川:現在TimeTree Adsが販売しているのは純広告のみですが、今後は広告主の方がより柔軟に出稿ができるように運用型広告も視野に入れています。
吉本:純広告はひとつのパッケージになっていて、価格も決まっています。一方、運用型広告は広告主が使いたいタイミングで使いたい分だけ出稿ができるので、より自由な使い方ができ、多くの方にご利用いただけると思っています。そのため、できるだけ早く対応していきたいと考えています。
また、フォーマットで言えば、動画のニーズにも応えたいです。認知を得るためには、いかに印象に残るクリエイティブを出せるかが重要なので、静止画よりも動画の方が訴求力は高いと思います。
吉本:TimeTreeは、家族で利用されるケースが多いサービスです。そのため家庭を想起させる商材との親和性が高いと考えています。特に、生活用品、家具・インテリア、育児、旅行用品などです。今後は、外部公開APIの展開など、サービス面でも大きな計画を準備しています。日々生まれるユーザーの課題を解決できるよう、「予定のプラットフォーム化」を実現していきたいです。