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私のキャリア

攻めの広報から経営者へ 「広報脳」を武器に新規市場を切り拓く

自分の道を選択できる女性でありたい

――キャリアを振り返ったとき、ターニングポイントとなった出来事を教えてください。

 一つ目は、やはり広報になったことです。自分が望んでいなかったキャリアでしたが、やりきり、自分なりの勝ちパターンが出来上がった感覚があります。これから何をやるにおいても、自信になると実感できる成功体験を得られました。もう一つは、結婚です。仕事だけの人生を見つめ直すきっかけになりましたし、本当にやりたいことを考えることもできました。いつかは事業責任者になりたいと思っていましたが、広い視野で「この先、サイバーエージェント、CyberZにおいて貢献できるポジションは何か」と考えたとき、CyberZでは女性経営者の存在はまだ前例がありませんでした。結婚したからこそ、自分の気持ちに向き合い、経営者の道にチャレンジできたのだと思います。

――経営者への抜擢、そして結婚と、迷いはありませんでしたか。

 思い悩んでいた時期はありますね。実は、婚約する少し前に、「出産後のキャリアや時短に対する本音を教えて欲しい」と、山内に対して思いの丈をぶつけたことがありました。福利厚生が整い、女性が働きやすい会社ではありますが、実際にマネジメント層はどう考えているのだろうと気になっていたのです。山内の答えは、「等身大をぶつけて欲しい」という言葉でした。要は、人それぞれ状況が違うので、その時その時の等身大でよい、意見をぶつけて欲しいということ。自分の意思を伝え、チームと相談したいと向き合えば、真っ直ぐ返してくれるのだなと感じました。勝手に忖度して、会社はこう思っているのではないか? と考えていては、もったいないですよね。勇気をもって聞くことで、楽になったことを覚えています。

 このような経験から、女性のキャリアは会社やチームとの信頼関係が大切だと考えます。私が今後また新しいライフイベントを迎えることがあっても、チームは迎え入れてくれると仲間を信じられます。チームと真摯に向き合っていれば、周りも受け入れてくれると思うのです。だからこそ、自分が一番事業を愛していると行動で示すことを大切にしています。やはり、事業の成功や目標の達成が、みんなのモチベーションを高める源泉です。誰よりも諦めない気持ちをもっていれば、みんなは信じてついてきてくれると感じています。

――最後に、今後の展望を教えてください。

 まだ世の中として前例の少ない、女性経営者という生き方を選択したわけですから、まずはしっかりと成果を出していきたいです。そして、私は家族が大好きです。良い関係を保つためにも、家族は相互に補完し合える関係が一番良いと考えています。パートナーに何かあった時に自分が家族を守るなんてこともあるかもしれません。今の仕事で成長することは、家庭にとってもプラスだと思っています。自分が望むことを選択できる女性でありたいですね。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/09/25 14:15 https://markezine.jp/article/detail/32010

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