データ民主化を加速する「BrainPad VizTact」の機能と効果
ブレインパッドがリリースした「BrainPad VizTact(ブレインパッドビズタクト)」は、拡張分析の概念を利用して生まれた分析ツールである。機械学習による高精度の分析結果が、非専門家でも理解しやすい自然言語とビジュアルによって可視化される。精度は追及しつつも、操作性や透明性に重きを置いている点が特徴だ。
東氏は、「BrainPad VizTact」を導入した某ファーストフードチェーンの事例を紹介。同社は従業員の在職期間が短いことに悩んでおり、年間30,000人もの退職者のうち、在職期間1年未満の人数が21,000名、90日未満の人数が6,600人というデータを保有していたものの、打ち手につながる分析ができずにいた。
そこで「BrainPad VizTact」にデータを流し込んだところ、「20歳以上かつ現役大学生の場合は、在職期間が平均より129日長い」というルールが導き出された。このルールを基に、採用活動の最適化を図っているという。こうしたルールを短時間で発見できることは、HRだけでなく、広告の効果測定や商品・顧客分析、グロースハックの領域でも心強い味方になる。
機械学習・AIなどの分析技術が高度化する中、専門家と非専門家のギャップが縮小し、誰もが技術の恩恵を受けられるデータ民主化の世界。それが同社の目指すところだ。東氏は「エクセルやBIツールを前にルールを見つけられずにいる方や、『このデータから何かを発見してほしい』と言われて困っている方に、『BrainPad VizTact』をお勧めしたいです」と述べ、講演を結んだ。