SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

JTBが挑むデータドリブン戦略 立ち上げから運用まで

セグメントを「なに」で切るか? 顧客構造を解明する分析とは

顧客分析チームのアウトプット「CARD」

 顧客分析チームのアウトプットは、最終的に下記のような「CARD(カード)」にまとめられます。BI上で発見した顧客の文脈とその定義を、情緒的な理解に戻すため、探索した経緯と仮説を含めた読み物に一度戻しています。(数値的なエビデンスは別のレポートにまとめています)

CARD(カード):施策に自由な発想を持たせるため、データから得た知見を一度ストーリーに落としいくつもの原石(発見)を散りばめた読み物

 このカードは、配番とともにプランニングチームに渡されます。顧客分析の次のプロセスである、プロファイリングやコミュニケーションプランニングのガイドとします。

 セグメントごとのコミュニケーションプランニングをするプランニングチームのワークについては、また別の機会にお話しできればと思います。

顧客構造を把握した次のステップ

 カードにまとめた特徴別のセグメントと、数値的エビデンスをプランニングチームに伝えるまでが、施策用のセグメント開発としての顧客分析チームの役割になります。そして、顧客分析チームには、もう一つの役割があります。それは、特徴による顧客分類(質的な分類)の構造化です。

 自分たちの顧客の総体をとらえるために、「どのような特徴が何種類あるのか」、そして、「特徴同士にはどのような相互関係があるのか」がわかるような形で顧客構造のビジュアライズを行います。

 顧客のコンテクスト別の分類構造は、顧客の全体像の“見立て”です。我々は、「事業にとって重要な顧客」を、「顧客のコンテクスト」で読み直そうとしています。

 ここまでが、JTBのデータサイエンスセントラルにおける顧客分析チームのワークの概要です。BtoC顧客分析の一つの形として、みなさんの参考になればと思います。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
JTBが挑むデータドリブン戦略 立ち上げから運用まで連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

福田 晃仁(フクダ アキヒト)

株式会社 学研ホールディングス CMO
株式会社 学研エデュケーショナル 取締役 / 株式会社 学研プラス 取締役 /
株式会社 学研教育みらい 取締役 / 株式会社 地球の歩き方 取締役

総合代理店 / ITベンダー / 事業会社のキャリアを持ち、一貫してマーケティングとTechの両面によ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/01/21 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32692

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング