顧客分析チームのアウトプット「CARD」
顧客分析チームのアウトプットは、最終的に下記のような「CARD(カード)」にまとめられます。BI上で発見した顧客の文脈とその定義を、情緒的な理解に戻すため、探索した経緯と仮説を含めた読み物に一度戻しています。(数値的なエビデンスは別のレポートにまとめています)

CARD(カード):施策に自由な発想を持たせるため、データから得た知見を一度ストーリーに落としいくつもの原石(発見)を散りばめた読み物
このカードは、配番とともにプランニングチームに渡されます。顧客分析の次のプロセスである、プロファイリングやコミュニケーションプランニングのガイドとします。
セグメントごとのコミュニケーションプランニングをするプランニングチームのワークについては、また別の機会にお話しできればと思います。
顧客構造を把握した次のステップ
カードにまとめた特徴別のセグメントと、数値的エビデンスをプランニングチームに伝えるまでが、施策用のセグメント開発としての顧客分析チームの役割になります。そして、顧客分析チームには、もう一つの役割があります。それは、特徴による顧客分類(質的な分類)の構造化です。
自分たちの顧客の総体をとらえるために、「どのような特徴が何種類あるのか」、そして、「特徴同士にはどのような相互関係があるのか」がわかるような形で顧客構造のビジュアライズを行います。
顧客のコンテクスト別の分類構造は、顧客の全体像の“見立て”です。我々は、「事業にとって重要な顧客」を、「顧客のコンテクスト」で読み直そうとしています。
ここまでが、JTBのデータサイエンスセントラルにおける顧客分析チームのワークの概要です。BtoC顧客分析の一つの形として、みなさんの参考になればと思います。