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Googleアップデートに左右されにくいSEOとは? テクニカルSEOによる内部構造の整備が急務

7,000ページ中、5,000ページで重複が発生していた

――3つ目のタスク管理は、興味深いですね。SaaS型だからできることで、対応スピードも速そうです。

大澤:まさに、そうですね。SEOの課題解決は、一人でできることはとても限られます。SEO担当者、システム担当者、さらに外部協力会社と複数が関わることが常ですが、これまではたとえば外部依頼には仕様書が必要だったり、作業的にとても煩雑でした。

 「DeepCrawl」は企業にツールとして提供するほか、当然我々のSEOコンサルティング事業でも活用していますが、工数削減やタスク管理によって作業的な部分を大きく圧縮し、それだけ手厚い分析や対策の検討に注力できるようになりました。事業会社なら、よりコンテンツ制作やクリエイティブ改善にリソースを割けると思います。

――なるほど。実際に「DeepCrawl」を導入したサイトの、具体的な改善例をうかがえますか?

飯島:建築不動産業界のクライアントで、リニューアル直後のサイトの分析を「DeepCrawl」で診断しました。結果、7,000ページのうち5,000ページで重複があることがわかり、その箇所も表示されるので、重なりの大きいところから優先順位をつけて対応していきました。サイト内部のリンク切れも多数検出され、中にはトラフィックが多いページもあったので、早めに修復できて機会損失を回避できました。

内部対策の重要性が理解されれば日本のSEOも発展する

――「DeepCrawl」は、無料トライアルがあるそうですが、利用は進んでいますか?

大澤:かなり進んでいますね。全般的にページ数が多いサイトや構造が複雑なサイトに有効ですが、中小規模のサイトでも、最も難しい課題の発見が自動化できるので、浮いた時間を有効活用できるはずです。また、本利用もミニマムで月7,000円~なので、トライアルをせずに導入いただくケースも多いです。

――お手頃な価格帯ですね。

飯島:実際には、「DeepCrawl」で解析・分析した後に対策を講じなければいけないのですが、これまではその分析の初期費用で200~400万円ほどのコストがかかり、そこであきらめていた企業も多いと思うので、テクニカルSEOの手始めとしてぜひ試していただきたいです。

 昨年、「SMX London」(※世界最大級のSEOイベント)に参加したのですが、そこでもコンテンツマーケティングからテクニカルSEO(内部対策)に軸足が移っていました。同時に、ロンドンの街中でたとえば歯科クリニックなどを検索するとしっかりコンテンツが表示されており、中小規模のビジネスでも内部対策が採られていることがわかりました。日本でも内部対策の重要性が理解されればSEO自体がさらに発展し、同時に「DeepCrawl」が不可欠なものになると期待しています。

芳賀:まだリリースして半年で、徐々に事例ができているものの、「DeepCrawl」はまだまだ認知獲得のフェーズだと感じています。これから展示会や当社主催のセミナーなどにも力を入れて、テクニカルSEOについて知っていただくとともに、「DeepCrawl」の認知を広げたいと思います。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/20 13:08 https://markezine.jp/article/detail/32824

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