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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』特集

Retail AIが販促にもたらす革新 利用者も満足する技術で売上も増加へ

リテールテックが変えるマーケティングの未来予測

――これからのマーケティングはどうなっていくと思いますか。

 まず、パーソナライズドなマーケティングがECに限らず実店舗でも活用されるようになっていくと思います。これにより、リアルとデジタルともに本当に欲しいものがきちんと届く環境が進んでいくのではないでしょうか。

 まだ数十年はリアル店舗が求められるでしょうから、その中でリテールメディア化がさらに進み、商品のマーケティングも大きく変化していくと考えています。

――最後に、今後の展望について教えてください。

 先ほどお話しした「非計画購買」のデータ化は、既存の小売業ではどこも可視化できていないのが現状です。みんなここをデジタル化したいけど、そのデジタル化の仕方もわからない状態だと思います。

 そのために、スマートショッピングカートによる購買データや動線、AIカメラによる棚情報や画像データなどを用いて、今はまだ見えないリアルリテールのデータを見える化していきたいです。

 また、デジタルサイネージなどももっと効率的な広告配信方法があるはずなので、お客様に対してのものの価値の伝え方を色々と検証・チャレンジして、売れる仕組みを作っていかなければと思っています。

――まだまだ、テクノロジーとデータを駆使することでリテールは盛り上がりそうですね。

 今の流通業には、私たちの計算で「ムダ・ムラ・ムリ」が40兆円くらいあります。アメリカでは、「人件費は高いけど、ものは安い」が実現できているのですが、それは中間管理の無駄を省けているからです。日本でもそれが削減できれば、リテールの効率化、それによって流通で豊かになることが提案できると考えています。

 「ムダ・ムラ・ムリ」を効率よく、生産的にすることによって、ものが適正にお客様の手元に届き、小売もメーカーもそれによって売上が増えていく。

 それを可能にするには、Retail AIがやっているようなデータの可視化、共有するプラットフォームが必要不可欠だと考えていますので、私たちは、リテールAIプラットフォームを推進していきたいと思います。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/02/26 17:42 https://markezine.jp/article/detail/32918

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