ユーザーボイス分析が重要となっている背景とは?
AppleがSafariにサイトトラッキングを制限するITP(Intelligent Tracking Prevention)を実装したのに続き、GoogleもChromeにおけるサードパーティCookieのサポートを2年以内に廃止することを発表してからというもの、Cookieに依存しないマーケティング手法に各社の注目が集まっている。
ネット広告のメリットであった定量的な広告測定が難しくなった場合、今までできていた流入施策の定量評価をどうしていくかを、悩んでいる企業も多いはずだ。
そうした企業には、ぜひ「ユーザーボイス分析」の活用を検討してみてほしい。ユーザーのリアルな声をデータとして直接収集することで、マーケティング施策が売上にどの程度影響を及ぼしているのかを評価し、「売る仕組み」づくりにつなげていくことができる。
そう話すのは、Lifunext(ライフネクスト)代表の田村一将氏。セプテーニやAdRollなど、アドテクノロジーの最前線で幅広いクライアント企業の成功に併走してきた人物だ。
多くの企業のデジタルマーケティングを支援していく中で、データ分析が不十分な企業が想像以上に存在することに気づき、解決策を模索してきたという田村氏。
「比較的データ分析に対応されている企業であっても、定量データによる『行動分析』はできていても、ユーザーの『意識分析』には着手できていないケースが多いです。何を見てサイトを訪れているのか、そのサービスをどこで知ったのかといった意識=記憶を分析し、PDCAを回している企業は少ない」と現状を語る。
そこで、定量データ分析と定性データ分析を簡単に統合できるサービスとして昨年12月に提供開始したのが、サイト内アンケートツール「LFN インサイトサーベイ」である。
そのポイントは、アンケートを自社サイト内に設置・表示することで、アンケート結果を「Google Analytics」(以下、GA)のデータと掛け合わせて分析できる点にある。
GA以外にもWebアクセス解析ツール「Ptengine」や統計学を活用したLifunextの広告効果分析サービス「Actual RTG分析」から取得したサイト内行動履歴などの定量データと、ユーザーのリアルな声である定性データとをクロス分析することで、効果的な施策の策定に役立てられるという。
現在、意識分析が必要になっている背景には「ユーザー行動の変容」があると田村氏は考える。
ユーザーはスマホの普及によって色々な情報に触れるようになり、企業からの広告やリーチに対し受け身ではなくなり、自ら企業を「発見」する能動的な個体へと変化している。そのため企業はユーザーによって発見してもらうための仕組みを作る必要があるのだ。
だからこそ、「何」を見てサイトにたどり着いたのか、どこにどんなコンテンツを出せばユーザーが気づいてくれるのかが見えるきっかけとなるアンケートツールは有効な手段になる。
「行動分析とあわせて意識分析も進め、商品購入の経緯を分析し、ユーザーにコンテンツを発見してもらう工夫を講じる。それが、売る仕組みを作る早道です」(田村氏)
LFN デジマラボ主催 第一回無料セミナー「今だからこそできるGAの活用方法」
本記事で取材したLifunext代表の田村一将氏が、コロナウイルスの蔓延によってユーザーやメディアに起きている影響と今後の展望を読み解き、変化に対応する第一歩として有効なGoogleAnalyticsを活用した分析方法を解説するオンラインセミナーが開催されます。
ウェビナー概要
開催日程 :4月24日(金)13:00~14:00
開催場所 :オンライン ※実施するURLはお申し込み後、別途お送り致します。
定員 :30名
申込形式 :先着順
参加費 :無料
お申し込みはこちら
※同業他社(広告代理店等)の参加はお断りさせて頂きます。