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運用型広告時代の要!トレーディングデスク最前線(AD)

広告運用実績が過去最高に 8ヵ月で運用型広告の内製化に成功したディノス・セシールのインハウス戦略

広告運用の実績が過去最高に 次の投資に向けて活気づくチーム

――逆に今回の取り組みの中でハードルになった部分はありましたか?

石川:システムの一部は、委託していたエージェンシーのものに依存していたので、どのように代替するかという話がありました。検討した結果、システムも内製することが決まり、システム部門の担当者が、前倒しで開発してくれました。

高瀬:我々が難しく感じていたのは二点です。一つは、石川さんの話と同じくエージェンシーが持っていたシステムをどうインハウス化していくかということ。もう一つは、インハウス化を担うチームへのOJTの実施です。

 二点目に関しては、既に石川さんが少数精鋭の専門家集団を作り上げていたため、OJTのハードルの高さを感じました。というのも、今まで全体のディレクションをされていた方たちが、入札などの広告運用についても考えなければならなくなることで、それまでの成果を維持できるのかというプレッシャーがあったんです。結果的には、日々のやり取りの中でOJTを並走しつつ、システム構築も上手く進んだので良かったです。

――インハウス化による成果はいかがでしたか。

石川:インハウス化が上手くいっていることはもちろん、広告運用の成果も右肩上がりです。コロナの影響で需要が増えたこともあるので、インハウス化による純増効果がわかりづらいタイミングではありますが、恐れていたような効率悪化は見られず、過去最高の数値が出せています。

高瀬:それに加えて、冒頭の目的にあったエージェンシーへの広告運用における手数料を抑え、新たな投資先を考えられている点は、非常にポジティブな部分だと思います。

 インハウス化までの8ヵ月間は、エージェンシーへのお支払いのみならず、当社にもお支払いいただいていたのでコストとしては投資の段階でしたが、次の通期では黒字に転じることが既に見えています。

石川:メンバー皆が主体的に取り組んでくれていて、次は何に投資したいかというプラスの会話も生まれており、インハウス化を実施した甲斐がありました。また、これまで何か新しいことに取り組むときは、エージェンシーから提案を受け、予算を一部削って試すことが多かったのですが、今は社内で絶えずアイデアが生まれており、チームとしてこれまでより一つ上のフェーズに進めたと思っています。

インハウス化で見えてきた新たな可能性

――最後に、今後の展望を教えてください。

石川:広告運用の精度に関しては、今後より改善していけると予想しています。というのも、エージェンシーが運用を行っていた際は、どうしても先方が把握しきれない社内事情や商品特性の話が出てくることもあり、それを逐一共有しながら広告運用に反映していくハードルが結構高かったんです。

 また、インハウス化によって自社内でコントロールできる部分が明らかに増えているので、広告予算から逆算したサイト運用も視野に入れています。これは、広告を販促の武器として使う発想に近いです。たとえば、今まではあらかじめ決まった運用予算があって、それをどの媒体にどう振り分けるかという発想でした。その概念を取り払い、予算を使って広告を出す必要があれば広告を出稿し、それよりも受け皿となるキャンペーンに予算を割いたほうが良いとメンバーが判断するのであれば、そうした使い方も許されるようになる。自由度が増したことで、出てくるアウトプットの質が大きく変わってくるでしょうから、今から楽しみです。

高瀬:自社内で広告運用を行い、データがより可視化されることで、業務の最適化や効率化が一層進むはずです。ディノス・セシールさんは、仕組み作りのプロですから、実行機能の仕組み化を、さらに突き詰めるファクターも一気に増えていくのではないでしょうか。弊社の願いとしては、お客様との関係値を作るマーケターの本分により時間を使っていただきたいですね。

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この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2020/10/29 10:00 https://markezine.jp/article/detail/34525

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