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ECサイトのSEO・コンテンツマーケ最適解とは? CV数1.4倍/広告費2割抑えたアパレル事例

集客を伸ばすために!商品ページのSEOポイント

(2)商品画像の質と量

 またECサイトの場合、特に重要なのが商品画像だ。ユーザーは画像を参考に購入を判断する。アパレルであれば着用画像を中心に、あらゆる角度や縮尺で写真を撮り、商品ページに掲載したい。

 ミッド・インターナショナルの場合、1商品につき9カットの画像を用意することで、ユーザーの買い物をサポートしている。「ユーザビリティが向上すれば、結果的にSEOにも良い影響を与え、多くのお客様と出会う機会をつかめます」と前田氏は説明する。

(3)商品説明文の記載

 そして商品の説明は、長々と書くのではなく、300文字程度で「推し」の部分を中心に記載していく。前田氏の考えでは、「検索ニーズに応える情報を盛り込むことがポイントです」という。たとえば大きいサイズのパンツの場合、「股ずれしないパンツを探したい」というニーズがあるため、股ずれ防止の工夫や生地の質感をしっかり伝える。写真を見ただけではわかりにくいことを文章で伝えると、ユーザーは頭の中で着用後のイメージを組み立てることができるようになるわけだ。

 では、商品紹介に盛り込むニーズをどう見つけるか。これに対し前田氏は、次のようにアドバイスする。

「まずはGoogleの検索窓に出て来るサジェストキーワード(オートコンプリート)や、検索結果の下に表示される関連ワードを参考にします。詳細なニーズ調査はミエルカが活用できます」(前田氏)

(4)レビューの充実

 次に、商品説明と同じくらい重要なのが、実際に購入したユーザーからのレビューだ。参考になるレビューが集まるほど、ユーザーは自分に適した商品を探せる。レビュー投稿者の体型サイズも書かれている方が親切だろう。

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出典:講演資料より(※タップ/クリックで拡大)

 もし、ユーザーレビューを収集・用意する時間がない場合は、「モデルさんや社員の着用感想でもOK。ユーザー目線で使用感をイメージできる、具体情報を掲載することをおすすめします」(前田氏)という。

(5)構造化マークアップへの対策

商品ページの集客で意識したいのは、構造化マークアップだ。構造化マークアップとは、HTMLで書いた情報を検索エンジンが理解しやすいようタグ付けするもの。Googleのクローラー(ロボット)に、ページの内容を理解してもらうために記述するコードのこと。しっかり取り組めば検索結果でリッチリザルトが表示され、通常の検索結果より多くの情報をユーザーに伝えることができる。

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構造化マークアップ対応によるリッチリザルト表示
出典:講演資料より(※タップ/クリックで拡大)

 前田氏は、構造化マークアップの対応として、「着手している企業も多いのですが、不十分なケースが散見されます」と語り、「追記したほうが良い情報はどんどん更新し、定期的に見直しましょう」と提案した。

2:リライトでコンテンツの集客力がアップ

 もう1つ、ECサイトの集客を高める手段として有効だったのが、記事コンテンツの改修だ。

 そもそもミッド・インターナショナルは、以下 3つの理由に基づいて記事コンテンツを公開しているという。

「商品ページのSEOをアシストするため」
「新しい顧客と出会うため」
「デジタル接客の一種として、商品選びをサポートするため」

 特に中堅事業者の場合、ECサイトや商品ページのSEOをコンテンツでアシストしないと、圧倒的な規模を持つ大手モールに負けやすくなる。ミッド・インターナショナルの場合、そう考えて2019年頃からコンテンツの充実に乗り出したという。

 同社の顧客の購入ファネルを見ると、まずは体型や服装の悩みがあり、「悩みの解決法を知りたい」ところからスタートする。たとえば体型が極端に大きかったり、小さかったりすると、体型とベルトが合わず、どうしたらいいのか悩んでしまう。そんな時、「ベルト 切り方」などのキーワードで検索し、解決方法を知るという流れだ。

 解決法がわかったら、具体的な解決策として商品検索が始まる。ここでは“ベルト”などの商品名で検索されることが多い。SEOを意識した商品ページづくりが大切になるが、「商品名は大手競合が多く、SEOコントロールも難しいキーワードです」という。

 また、購入ファネルの最後である「サイトの指名検索やアプリを使うリピート購入」になると、基本的にユーザーは新しく検索することはしない。そのため、最初の認知の段階で、多くのユーザーと出会うためにもコンテンツを充実させるのが有効な手段となる。

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出典:講演資料より(※タップ/クリックで拡大)

 ミッド・インターナショナルでは、体型や服に悩むユーザーをコンテンツでサポートしている。ただ、検索順位7位〜20位前後のコンテンツが多く、なかなかトップを取れないという課題があった。

 そこで相談を受けたFaber Company(ファベル カンパニー)が提案したのが、コンテンツをリライトして改修する手段だった。

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商品の購入に近いコンテンツから優先的にリライト

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/04/26 12:00 https://markezine.jp/article/detail/35787

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