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【Instagram運用担当者の苦悩】75%が「上司やメンバーがインスタを理解していない」と回答

 SNSマーケティング支援を行うテテマーチでは、今年2月にInstagramの担当者を対象に運用の実態を調査。本記事では「運用現場の声」に焦点を当て、Instagram活用を難しくしている“構造的な要因”とその解決策について考えます。担当者が社内で抱えているお悩みで最も多いのは「兼務なので時間が足りない」こと、また75%が「上司や社内のメンバーが『Instagramをわかっていない』と感じる瞬間がある」と回答しています。なぜこのような状況がおきてしまうのか、改善し成果を挙げるためにはどうすればよいのか、考えていきましょう。

調査データに見る、運用担当者の苦悩とは?

 こんにちは。テテマーチで取締役をしています、松重と申します。2015年にSNSのマーケティング支援事業を立ち上げ、2020年からはサブスクリプション型のSaaSである「SINIS(サイニス)」の立ち上げとグロースを行ってきました。本記事では、当社が実施した調査データの「現場の声」に着目しながら、Instagramマーケティングの現状を考えていきます。

(1)InstagramでPDCAを回すのが難しい3つの理由(前編・閲読はこちら
(2)Instagramに予算がかけづらい構造的な問題(前編)
(3)「予算は少ないが仕事は多い」現場の苦悩(後編・本記事)

【調査概要】
・回答者数:173名
・回答期間:2021年2月16日~2021年2月23日
・回答者の属性:SINISを利用しているInstagram担当者

雪だるま式に仕事が増えていく落とし穴

 次に示すのは、調査にご回答いただいた担当者1人あたりの「Instagram活用における役割」です。

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 重複回答が多いことから、「戦略立案・マネジメント」から「分析・レポーティング」まで、Instagramに関する幅広い業務を1人でこなさなければいけない状況が読み取れます。

 この原因について、当社では下記の3点が挙げられると考えています。

(1)小さく始められるが、やることは増えていく
(2)やることは増えても予算がないので担当者を増やせない
(3)そもそも、現場の業務について経営者や上司が理解していない

(1)小さく始められるが、やることは増えていく

 SNSの大きな特徴の一つが「無料で始められること」です。始めるのに手間やお金がかからないこともあり「とりあえずやってみよう」と気軽にスタートしてしまうケースが多いのですが、それゆえに「既存業務に加えてSNSもやってね」という兼務型が一般的です。

 実際、社内事情にまつわるお悩みとして最も多かったのは「兼務なので時間が足りない」という回答でした

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 スモールスタートできるのは良いところでもありますが、いざ取り組み始めるとやることが雪だるま式に増えていくのがInstagramの意外な落とし穴です。ここで、当社でもよく耳にする「Instagram運用を開始した企業あるある」をご紹介します。

Instagram運用を開始した企業あるある

 

 「まずは定期的にフィード投稿をしてみよう」と運用を始めてみた。

 ところがなかなかフォロワーは増えず、「ハッシュタグが悪いのではないか」「ストーリーズ投稿をしてみた方がいいのではないか」「リールというのが流行っているらしい」と、社内で様々な意見が飛び交う。

 これらはいずれも無料で実行できるので「とりあえずやってみては?」と促される。施策の設計や優先順位を議論できるメンバーが社内にはいないため、自分で考えて実行していく。しかし、他の業務と並行しながらのためなかなか時間が割けず、成果も出ない。

 そうすると社内で今度は「やっぱりインフルエンサーだ」「キャンペーンはやったのか」と別の声があがるようになる。

 どの施策も、目的に沿った設計が十分にできていなければ成果は出ないのでは、と思いながらも、一緒に考えてくれるメンバーはやはりいない。自分だけでやってみるしかないか……。

 こうして、成果が一向に出ないのに、担当者のやることはどんどん増えていくわけです。もともと担当していた業務もある場合、負荷が非常に大きくなっていきます。

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75%の担当者が「上司やメンバーがInstagramを理解していない」と回答

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この記事の著者

松重 秀平/テテマーチ株式会社(マツシゲ シュウヘイ)

 2015年6月に創業したテテマーチ株式会社にてSNS事業の立ち上げを行う。現在はサブスクリプション型のSaaSであるInstagram分析ツール「SINIS(サイニス)」のグロースおよび、SNSの研究チーム「サキダチラボ」の所長を務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/04/12 07:00 https://markezine.jp/article/detail/35828

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