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広告予算の“ブラックボックス化”に終止符を。パブマティックが語る、SSPと広告主の新たな関係

SSPならではターゲティング広告でより多くのリーチを実現

MZ:なるほど。ではデマンドサイドに向けては具体的にどのようなサービスを展開されているのでしょうか?

山下:パブマティックがバイヤーに対して提供しているソリューションは、大きく3つのカテゴリに分かれています。ターゲティング、在庫のパッケージ化、配信の効率化です。

 ターゲティングの分野では2つのソリューションがあり、1つが「AUDIENCE ENCORE」。パブマティックが様々なデータプロバイダー様、媒体社様と直接連携することで新たなターゲティング広告を可能にしています。

 従来通りのDSPとデータプロバイダーの連携で精緻なターゲティングをしようとすると、Cookieシンクが増えることでCookieのマッチによって配信できるオーディエンスのボリュームが限られてくるという課題があります。AUDIENCE ENCOREでは、パブマティックとデータプロバイダーが接続することで、そのCookieシンクの回数を減らすことができ、最終的に広告主により多くのリーチを提供できる仕組みとなっています。

 またパブマティックでは、SSPとして媒体社様と近い位置におり、密接なコミュニケーションによって、媒体社様の持つ1stPartyデータを活用した精緻なターゲティング広告を提供可能です。

 もう1つは、Cookieレスに対応したソリューションです。Firefox、SafariなどのCookieが使えない環境でもターゲティング広告が実現できるように、Cookieレスでターゲティングを有効化できるIDのパートナー様と連携しています。

在庫の徹底的な把握でニーズに合わせた配信を可能に

MZ:在庫のパッケージについてはどのようなものがあるのでしょうか?

山下:パッケージについては様々な広告主様のニーズに合わせながら提供しています。

 たとえば「もっと視認率の高い広告を出したい」という要望があった際には、ファーストビューと呼ばれるような、ページを開いて最初に表示される広告枠だけを限定して配信するといったことが可能です。

 また、ビューアビリティや完全視聴率の平均値が高い広告枠だけに絞って広告配信することもできます。パブマティックではアドベリフィケーションベンダーとつながっており、それらのベンダーが常に我々の広告在庫のビューアビリティや動画の完全視聴率といった値を計測しているため、こうした配信が可能になっています。

 さらに媒体のカテゴリを絞って配信することも可能です。たとえば自動車業界の広告主なら「できるだけ自動車関連のサイトに配信したい」、BtoB企業であれば「こんなビジネスパーソンがいるサイトに配信したい」というニーズに対応し、サイトをしっかり絞り込みます。

 DSPでは在庫情報をドメインリストまでしか持てないのが一般的で、サイトのカテゴリだけを絞ってピンポイントで配信するのが困難です。パブマティックでは、どのカテゴリのどのサイトの在庫を持っているかも全て把握しているため、配信先のカスタマイズができます

山下:効率化のソリューションは2つあります。

 1つが「ROI Sync」。パブマティックで配信を学習しながら、広告インプレッションを最適化する仕組みです。DSPがSSPに対して広告入札の情報を送信する際に、ROI、CTR、CPA、ビューアビリティといったパラメーターを追加いただくことで、広告主のKPIに関連するこれらの項目が良い数値となっている媒体社がどこなのかを我々のなかで学習し、その入札がなるべく多くなるように拡張、入札を最適化します。

 もう1つは「優先取引契約」です。代理店様との間でパブマティックを優先取引先にしていただくことで、固定料率モデルを提供しています。一般的にSSP事業者のフィーは開示されていません。しかし、優先取引契約を結んだ代理店様に対しては事前に契約書上でフィーを取り決めて配信します。これにより、広告費の透明性の向上や、それをきっかけとした配信の効率化が実現できます。

※優先取引契約は複数のモデルがあり上記は一例。金額や割合も例として表示

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/12/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/37890

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