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広告予算の“ブラックボックス化”に終止符を。パブマティックが語る、SSPと広告主の新たな関係

専任チームによるアドフラウド対策で安心できるプラットフォームに

MZ:具体的なサービス以外で、他のSSP事業者と比べてどのような強みがあるとお考えでしょうか?

粟飯原:まずSSPとしての歴史が長く、独立した資本でニュートラルな立ち位置であることは1つの強みと言えます。

 パブマティックでは、グローバルでデータセンターのハウジングサービスを利用し、運用や管理は自社で実施していることも大きな特徴です。これはヘッダービディングによりリクエストが増え、サーバーの負担が非常に大きくなってきているなかで活かされています。

 グローバルに拠点があることについてもメリットがあり、ローカルのSSPよりもトレンドへのキャッチアップが速いですし、当然それは商品開発の優位性にもつながっています。各種サービスにおいても同様です。

山下:パブマティックのクライアントにはブランド広告主が多く、安心して使っていただけるプラットフォームとして開発を続けています。

 様々な取り組みがありますが、2018年に行ったデマンドに対しての手数料無料化もその1つです。SSPでは媒体社とデマンドの両手持ちといったケースもありますが、我々は媒体社からしか手数料をいただかないことを公にしています。

 ブランドセーフティについては、様々なアドベリフィケ―ションベンダーと連携するほか、インベントリのクオリティーに関する社内の独自チームも立ち上げています。日々フラウドや無効なトラフィックが発生していないかを監視し、すぐに検知して除外やブラックリストを更新できる状況を整えています。

 そうした努力の甲斐もあり、オンライン広告の標準規格を作っているIABからはGold Standard 2.0を取得しており、アメリカの認証機関のTAGからはフラウド対策の認証を得ています。これもブランド広告主様に安心して使っていただける証拠だと考えています。

海外進出への橋渡し役に――デマンドサイドにも寄り添うSSP

MZ:今後デジタル広告の効率化に取り組む企業に対して、どのような価値を提供したいとお考えでしょうか? 展望を教えてください。

粟飯原:広告主様も代理店様も、デジタル広告に限らずビジネス上の様々な課題を抱えていると思います。我々は基本的にデジタル広告にまつわるSSPのサービスを提供していくのですが、そうした広い課題に対しても一歩進み、真摯に問題解決に取り組んでいきたいと考えています。

 またグローバルな拠点を持つ組織であるため、海外進出へのポテンシャルがある日本のブランド様が行動に移す際、我々がその橋渡しのパートナーを担えればという想いもありますね。

山下:デマンドの方々に対しては、SSPとして独自の価値を提供したいです。

 現状では、国内の広告主、広告代理店の方々は、DSPや広告の配信プラットフォームと会話をして、そこで施策を考えて最適化するのが一般的。SSPと直接話をして施策を進めている方はあまりいないのではないかと思います。

 ただ、我々SSPと話すことでやはり媒体のことをもっと深く理解することができ、より厳選した枠単位の配信や、媒体社とのより良い条件下の配信に向け交渉ができます。広告主の方々にもっとデジタル広告を活用できる環境を提供していきたいですね。

【マンガでカンタン解説】広告主や代理店と「SSP」がパートナーに

 本記事でも解説した「SSP」のポジションの変化、デマンドサイドと直接連携することで生まれる広告配信の効率化について、マンガでわかりやすく解説しています。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2021/12/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/37890

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