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健康意識を7つに分類!「ウェルネストレンド白書」で見えた、生活者の意識と行動とは?

ウェルネストレンド白書でマーケティングを効率的に

――ウェルネストレンド白書を企業はどのようにマーケティングに活かしていくことができるでしょうか。

武田:このレポートでは、40以上のヘルスベネフィットや50以上の素材について調査をしていますので、分厚くなっています。また、新商品をどこに向けて出せば良いかという仮説をつくるためにはなるべく幅広く見える構成にしています。

武田:企業で自社の製品がある場合は、自社製品の領域に関連するものをさらに調査していけば良いわけです。

 まずは、このウェルネストレンド白書を使って方向性や戦略を決めていただき、その上で仮説を立てて深掘りをする調査を追加すると、非常に短期間かつ低コストで調査ができます。企業で調査を行う前に白書でウェルネス業界全体を見渡すことで、より密度の濃い調査結果が見えてきて、いい戦術案が出ると思います。もちろん我々ウェルネス総合研究所でもご依頼いただければ追加の調査はお受けしますが、具体的な施策に落とし込むには、そうした追加の深堀調査があった方がやりやすいでしょう。

――最初にウェルネストレンド白書のデータを知ることで、マーケティングがとても効率的になりますね。

武田:健康食品の通販などをやっている企業は、自社の顧客についてはしっかり分析されていると思います。ただ、競合の顧客など自社の顧客以外の調査は、今まで手がつけられてきていない企業も少なくありません。この白書は、非顧客を自社の顧客化していくためにも有効です。

定点観測×最新トレンドを押さえて提供

――今後、「ウェルネストレンド白書」にてどういった価値提供を行っていきたいと考えていますか。

武田:変化の速い時代ですから1年に1回ですと情報が古くなってしまうので、半年に1回ほどのペースで出していきます。

 ご購入いただいた企業の方々からのご依頼で社内勉強会なども個別に開催しているのですが、参加者の方からいただいた質問やアンケートに書かれたご意見を次のウェルネストレンド白書に反映してレポートを進化させるということもしていきます。

 たとえば、「セグメントをZ世代などのジェネレーションで分けてみるとどうなりますか?」という質問があったのですが、7種のセグメントにおいて各ジェネレーションがそれぞれ何割くらいの比率になるかといった切り方をしてもおもしろいと思います。ですので、ご購入いただいた方々にはどんどんフィードバックをいただければと思います。

――同じ項目の変化を定点観測的に追っていくものと、新しい切り口のものと両方のレポートが見られるのですね。

武田:はい、トレンドワードを押さえ、タイムリーな調査もやっていきます。Vol.2では、タンパク質と炭水化物と脂質という三大栄養素についての意識調査をしました。それぞれについて、意識して減らしている、意識して摂っているというような形で聞いています。その回答もセグメントごとにきれいに分かれました。

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武田:たとえば糖質については、健康ストイック層は「やや意識して控えるようにしている」と「控えるようにしている」という回答が多くなりました。ラクして健康層やまだ大丈夫層は、「特に意識していない」が多かったです。タンパク質についても、積極的に摂る層とそうでもない層とで分かれました。タンパク質に関しては今プロテインがブームとなっていますが、こうしたデータがあることで誰に向けてアプローチをすれば良いかがわかります。意識していない人にいくらアプローチしても、効率が悪いので。

 また、今は良い材料を追加していく傾向が見えてきました。同じ炭水化物が多い食材でも、糖質が少なくて食物繊維が多いものを選べば「良い炭水化物を追加する」という形になると思います。このように、ウェルネストレンド白書では半年ごとの変化とそのときのトレンドも捉えていきたいと考えています。

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

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2022/07/28 10:00 https://markezine.jp/article/detail/39475

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