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[新連載]70名超のデザイナーを抱えるマネーフォワード流、デザイン経営にもとづいた組織づくりとは

急拡大するデザイン組織のマネジメント課題

 マネーフォワードのデザイン組織は現在70名規模となり、比較的大所帯の組織に成長しています。事業の拡大につれて必要なデザイナーが増えることが必然となると、避けることができないのが採用の課題です。現在、デザイナーの需要拡大にともない、採用競争はエンジニアと同様に激化しています。

 このような状況で私たちが大切にしていることは、マネーフォワードやデザイナーを知ってもらうことです。当社のデザイナー公式noteやポッドキャストで定期的に発信するだけでなく、私自身もさまざまなイベントに登壇するなどしています。私たちのミッション・ビジョン・バリュー・カルチャーに共感し、デザインの可能性を信じて一緒に前へ進みたい。そんなマインドを持った方に仲間になってもらいたいとの思いから、これらに取り組んでいます。

Money Forward Design
Money Forward Design

 採用の次に課題となるのが、組織マネジメントです。組織を通じてアウトプットをいかに最大化していくかが焦点になるわけですが、そのために最近力を入れている取り組みをふたつ紹介します。

 ひとつは、育成・評価制度のアップデートです。マネーフォワードでは7段階のグレード制度を設けており、各ステージで自身に求められる役割や目指すステージに向けて必要なことを明確にした上で年2回の評価を実施しています。グレード制度は以前から採用していますが、事業が拡大していくなかでデザイナーの役割が多様化したり、活躍の範囲が広がったため、従前のものでは評価しづらくなってきていました。そこで2021年、グレード要件表のデザイナーの能力定義を更新。各グレードの期待値をより明確にし、可能なかぎり言語化したことで、個人の成長を促す取り組みになったと感じています。

 ふたつめが、現在取り組んでいるデザインマネジメント研修です。各事業部のリーダーやマネージャーが参加して学び合う機会を設けています。前述の新たな評価制度を正しく運用するためにも、組織マネジメントや各メンバーの成長と向き合う時間を大切にしています。

 マネーフォワードでは現在約50のサービスを提供しています。事業の拡大とともに組織が拡大している真っ只中にあるデザイン組織は、まさに「カオスな組織」とも言えるでしょう。

 しかし世の中全体が複雑化するなか、多様な価値観を持つ人材がいることは私たちの強みでもあります。切磋琢磨しながら、ものづくりに取り組む過程で、新たな価値を生み出す体験は楽しいし、組織としても個人としても成長できるはず。そのためには個人の自主性が発揮できる環境を提供することが重要で、マネジメント層の成長が不可欠です。ただ、マネジメントは責任者だけがするものではありません。支え合える仕組みをつくり、どんなスケールにも耐えられる組織づくりを目指していきたいと考えています。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/12/19 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40908

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