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[新連載]70名超のデザイナーを抱えるマネーフォワード流、デザイン経営にもとづいた組織づくりとは

分権型でフラットでありながら横断的に連携するデザイン組織

 マネーフォワードのデザイン組織は、分権型でフラットでありながら、横断的に連携する構造になっています。一般的に事業会社の体制は集権型と分権型のふたつにわかれます。

 分権型は各事業部と連携しやすく、ユーザーへの理解も深まるため、デザインの質が高められる一方、会社やブランド全体としての一貫性が乏しくなるというデメリットもあります。それに対して集権型は、事業部と並列するようにデザイン部門を設置する方法です。デザイナーはセントラルなグループに所属し、プロジェクトごとに各事業部に派遣される形になっており、デザインの方向性を全社的に統一しやすい点がメリットです。

 以前マネーフォワードは、完全分権型だったのですが、事業が拡大し各事業に紐づいたデザイン部門が増えるにつれ、デザインのブレが生じやすくなる懸念がありました。その課題を解消し、デザイン組織の一貫性を実現していくには、やはり横断的な連携が必要です。そこで現在は、分権型をベースにしながら、各デザイン部門の代表者が集まる横断的な組織としてデザイン戦略室を設置。横の連携も強めています。

 デザイン戦略室は各デザイン部のマネージャーを中心に構成されており、中長期的、全社的な視点からデザイン組織の強化、プロダクトデザイン品質の向上、ブランディングの全体最適を行います。各事業のデザイン部はそれぞれサービスにコミットしながら、デザイン組織全体で横断的な連携を図っています。なお、デザイン戦略室にはデザイン組織づくりのミッションを担うデザインプログラムマネージャーが所属しています。この活動については、次回紹介できればと思います。

不確実で不安定な世の中をデザインの力で支える組織に

 今後、マネーフォワードのデザイン組織はさらに拡大していくでしょう。それにむけて、現在準備していることのひとつが、デザインオペレーションを担うチームの立ち上げです。私たちが手がけるすべてのサービスにおいて、マネーフォワードというシングルブランドかつ一貫性のあるデザインで届けていくことができれば、他社にはない国内ナンバーワン、そしてオンリーワンの存在になれると信じています。

 社会は今、戦争やパンデミック、災害など不確実で不安定な要素で溢れています。そのなかで、私たちが取り組むべきお金の課題はより複雑化し課題も膨らんでいくでしょう。そのようなカオスな時代のなかでユーザーの多様な課題を解決するためには、より高い視座で広い視野をもち、「人」を中心に課題と向き合うデザインの力がより重要になります。デザインは、ユーザーとの接点、つまりテクノロジーと社会をつなぐ役割を担っていますので、私たちが果たすべき役割は大きいと考えています。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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2022/12/19 08:00 https://markezine.jp/article/detail/40908

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