目標値を大きく上回る広告セールスを実現
──実施したお取り組み内容についてお聞かせください。
木村:2023年3月から開始するまでの時間がタイトだったので、3月までにできる第1フェーズ、その次の段階で取り掛かる第2フェーズと分けて計画を立て、進めていきました。その時点から5年後、10年後を見据え、J SPORTSさんがマネタイズできることを主眼に置いてシステム設計をしています。
その一環として、J SPORTSさんの会員情報も広告配信に活用できるようにしました。
小野:第1フェーズとして、ライブ中継での広告配信を実施しました。9月にあったラグビーワールドカップ2023は、フランス開催で時差がありました。見逃し配信の需要が予想されたので、第2フェーズとしてそれまでに見逃し放送でも広告配信をできるようにしました。
また、広告運用も我々が支援しています。インストリーム広告の運用は独特のノウハウが必要になるためです。
田中:フェーズを分けてしっかり開発計画立てていただいたところが、非常に頼もしかったですね。ラグビーワールドカップ2023は開催地フランスとの時差があったこともあり、どのくらい広告が売れるのか予測しづらかったです。しかしTVerでの知見に基づいたデータを提供いただけて、すごく助かりました。
──広告配信を始めてからの成果や手ごたえはいかがでしょうか。
田中:放送の会員はシニアが多いのですが、アドバタイザーからは「オンデマンドで若い方にも見ていただけるのがいいね」という声をいただけました。今までBSやCSだけでの出稿をためらっていた企業も含め、放送とオンデマンド両方の広告を買っていただけるようになっています。
その結果、「ラグビーワールドカップ2023」は目標値の130%の売上になり、2023年度全体では目標値の120%の売上で、大きな手ごたえを感じました。
──UltraImpressionさんにお願いしてよかった点はありますか。
田中:やはり配信前後のビジネスコンサルティングや運用の部分までワンストップでお任せできることです。こうしたサポート体制があったからこそ、広告配信の知見がゼロから始まったにも関わらず、広告事業を垂直立ち上げできました。
また、デジタル広告にもテレビCM広告にも精通されているのでそれらの良いところを合わせたサポートも魅力です。大手アドバタイザーからは難易度の高いレポーティングを求められますが、納得感を持っていただけるものを出せています。
関:テレビ放送と同様に、ハーフタイムでプレイが止まっているなど適切なタイミングで広告を差し込むといった、精度の高い配信を実現できた点もよかったです。
会員データを活用したセグメントなど、さらなる機能強化を目指して
──最後に、今後の展望について教えてください。
田中:2024年は、野球コンテンツのマネタイズがミッションになっています。また中期的な展望としては、J SPORTSオンデマンドの収益性をより高めるため、様々なターゲティング機能を持たせていきたいですね。
関:技術面で期待する開発は一旦落ち着いてる状態ですが、アドバタイザーのニーズ次第では変化に応じてUltraImpressionさんと共に開発を進めていけたらと思っています。また、すでに開発済みの機能でまだ活用できてないものがあるので、今後はそれらも利用促進していきたいです。
小野:アドサーバーの立ち上げからうまく軌道に乗せられたので、2024年度はよりオンデマンド配信の収益化をお手伝いできればと思っています。今あるアセットを活用しつつ、今後はまだ売り切れていない在庫をマネタイズしていけたらと思っています。
我々も、UltraImpression DSPという商品を持っていますので、たとえばTVerとJ SPORTSセットで広告配信をしたいというニーズに対応することもできます。ターゲティングももちろんできるので、ブランディングを担当されているアドバタイザーや広告会社にはぜひご相談いただきたいです。
木村:引き続き、J SPORTSさんのマネタイズに必要な機能開発や、安定したシステムの供給に尽力できればと思っています。さらに、他の動画メディア事業者にも、インストリーム広告の導入や収益化のご支援ができればと思っています。
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