SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

社会価値創造×事業成長の両輪を目指して

ウェルビーイング×食の市場創造に本気で取り組むミツカン、「ZENB」のマーケターが次に仕掛けるのは?

ゆる健康市場のこれからに注目

MarkeZine編集部:これからウェルビーイング(健康)×食にまつわる市場は、どのように変化していくと思われますか?

石垣:近年は、研究者が科学的根拠に基づいて食を語ることも増えてきており、食×健康の市場は今後間違いなく大きくなると考えています。これまで、健康食品系の商品は、どちらかというと、未病ではなく病気になった後・不調を感じ始めた後に摂るものが多かったと思います。たとえば、コレステロール値を下げる、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を防ぐ、といったものです。

 ですが、これからは「日常的においしく食べる食品が、将来の健康にとって良い効果をもたらす」というような商品やカテゴリーがより注目されると思います。

「善玉生活」の概念を広げた先に事業成長を見据えて

MarkeZine編集部:最後にFibeeの今後の展開についてお聞かせください。

石垣:今年はテスト段階としており、自社ECをメインに、コンビニ、スーパーマーケット、ドラッグストア、宅配などで限定的に販売をスタートしています。Fibeeが生活者にどのように響くかを理解し、市場や購買層を見極める狙いです。なお、今後もD2Cブランドとして自社ECをメインに展開していく予定です。

 また、現中期経営計画および次の中期経営計画でも、成長戦略の一つとして位置づけていますが、実は売上目標はあまり重視していません。直近3年で100億円の売上規模にまで成長させるという目標は一応あるのですが、何しろ新しい市場・消費者を開拓していくことになるので、売上規模よりも、まずは「腸内細菌を自ら育てて健康になる」という考え方を一般化していくほうが重要だと考えるからです。むしろこれを達成できなければ、Fibeeのブランドで掲げているビジョンは達成できないでしょう。

 日本で善玉生活の概念を広げられた先には、海外へ輸出し、ブランドをより大きくしていきたいという展望もあります。まずは国内での浸透に努め、結果的に業績がついてくるような展開をしていければと思っています。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
社会価値創造×事業成長の両輪を目指して連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

塚本 建未(ツカモト タケミ)

ライター・編集者・イラストレーター。早稲田大学第二文学部を卒業後、社会人を経て再び早稲田大学スポーツ科学部へ進学。2度目の学部卒業後は2つの学部と高校デザイン科で学んだ分野を活かすためフィットネス指導者向け専門誌「月刊Fitness Journal」編集部に所属してキャリアを積み、2011年9月から同雑誌の後継誌「月刊JAPAN FITNESS」編集部の中心的な人物として特集・連載など数多くの誌面を担当した。現在はWebメディアに主な...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/06/27 15:15 https://markezine.jp/article/detail/45604

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング