SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

【特集】進化するテレビマーケティング、現在の選択肢

シングルIDでターゲットリーチを可視化する CCCMKホールディングスのソリューション

 テレビとデジタルの隔たりが消えつつある昨今。テレビCMのプランニングにおいてマーケターが気になるのは、デジタル施策のプランニングと同様の観点、つまり「ターゲット層にリーチできるか」「ターゲット層で視聴ボリュームを出せるか」ではないだろうか。CCCMKホールディングスでは、1億人超の会員基盤と全国約46万人のテレビ視聴データをつなぐことで、ターゲット層のリーチ率や視聴ボリューム効率などを可視化している。

※本記事は、2024年5月刊行の『MarkeZine』(雑誌)101号に掲載したものです

CCCMKホールディングス株式会社
データベースマーケティング事業本部
ソリューションプランニング部
統合ソリューションプランニング 梅田達郎氏

2023年に同社入社。長年の広告会社勤務経験を活かし「テレビ×デジタル」を進化させるソリューションなど、シングルIDを活用した循環型マーケティングの開発を推進している。

■CCCMKホールディングスのテレビデータソリューションで使用しているデータ

 全国約1.3億人(有効ID数)のV会員(※)の属性/行動データ、年間26億件に及ぶ購買データ、全国約46万人のテレビ視聴データ(全国32エリア地上波/独立放送局/BS/CS、録画を含む)

※4月22日のTポイントとVポイントの統合にともない、T会員はV会員へと名称を変更した

オン/オフ行動データが紐づくテレビ視聴データ

Q.まずは、CCCMKホールディングスのテレビデータソリューションがどのようなものか教えてください。

 主に広告主、広告代理店のプランニングフェーズにおける効率的なCM出稿を支援するサービスです。オンライン/オフライン行動データがIDベースで紐づく全国約46万人のテレビ視聴データパネルを活用し、任意のセグメントに対して各局を横断した30分刻みの視聴効率やリーチ効率を可視化します(図表1)。

図表1 可視化のイメージ(データはダミーです)
図表1 可視化のイメージ(データはダミーです)

Q.どのような企業による利用を想定していますか?

 「プロモーションにテレビCMを活用したいが、投下予算とターゲット層(=人)リーチの相関が不明で予算化に踏み切れない」という課題を抱えている企業です。当社のテレビデータソリューションでは、全国の各放送エリアにおける具体的なリーチボリュームと、リーチ毎コスト(=CPM)を提示することで、必要コストの可視化と予算アロケーションを実現します。

シングルIDが実現する次世代テレビプランニング

Q.どのような評価指標を用い、何をもって成果が出たと定義されていますか?

 全国約46万人のV会員のテレビ視聴データを次の2つの指標で分析し、効率の良い枠を抽出・可視化します。

(1)視聴ボリューム指標

 ターゲット層の視聴ボリューム÷エリア全体の視聴ボリュームで算出。エリアの視聴ボリュームが高く、ターゲット層の視聴ボリュームも高い効率枠を可視化します。

(2)impコスト効率指標

 各枠30分コスト÷ターゲット層へのCM表示回数で算出。ターゲット層における各枠のimpコスト効率を指標化したものであり、ターゲットへの1impあたりコストが安い効率枠を可視化します。また、デジタルと同じ指標であるCPMも推計算出できるため、実施中のデジタル施策との効率比較も可能です。

 それぞれの指標に基づき、CM出稿期間におけるターゲット層への「視聴ボリューム効率」「リーチ率」「一人あたりのフリークエンシー」や、ターゲット層における「impコスト効率」が向上していれば、成果が出たと考えていただけます。

 さらに、年間26億件に及ぶ購買データを活用し、実購買への貢献度を検証することも可能です。視聴行動だけでなく、購買行動へのファネル転換を評価することで、ROIやROAS視点での貢献度合いも明確にすることができます。

Q.1回のPDCAサイクルの期間はどれくらいでしょうか?

 プランニング支援から、CM出稿後にプランと出稿実績を照合する効果検証のご報告までの期間は、約3ヵ月です。CM出稿の約2ヵ月前からターゲット層のセグメントや検証指標などを目的に合わせて設定します。出稿の約1.5ヵ月前より、放送局からの見積金額を加味したプラン改案の支援も可能です。

 事後の効果検証結果は、OA終了後約2週間で報告します。先に述べた各種指標を基に「プランに対して一定の成果が得られているか」を検証。また、過去の出稿効率との比較もあわせて行うことにより、次策のプラニング最適化を支援します。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!MarkeZineプレミアム

プレミアムサービス詳細はこちら

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
【特集】進化するテレビマーケティング、現在の選択肢連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/05/31 20:22 https://markezine.jp/article/detail/45612

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング