気象データは近未来を予測する
──気象データを用いた情報提供は、認知向上から行動促進まで様々なフェーズで効果を発揮するのですね。
そうですね。天気の情報は広告であり、役に立つ情報でもあります。自分ごと化して広告に反応してもらえるため、ダイレクトレスポンスはもちろん、認知向上にとても役立つと考えています。
──最後に、気象データを活用した今後の取り組みを教えてください。
我々は「ポイント・オブ・インタレスト」と言っているのですが、天気とは、その場所にいる興味関心が異なる老若男女が共通して持つインタレストだと考えています。そのため、サイネージとの相性も良いです。屋外広告専門の広告会社ヒットと気象連動型のDOOHの取り組みを開始しました。
サイネージは設置箇所の天気に合わせてメッセージを配信することができますので、調剤薬局や小売店などのいわゆるリテールメディアでの活用に向けても協議を進めています。
また広告とは本来、知らない世界に連れていってくれるものだと思います。行動履歴などの過去のデータも大切ですが、そこから予測する未来は行動の直線上にあるものです。しかし、人間もビジネスも社会も変化します。
特にこの数年は気候を含めて過去のデータが参考にならないケースも増えています。つまり、過去に基づいたレコメンドが役に立つ広告につながるとは限りません。気象データは近未来を予測できる唯一のデータです。多くの方に、気象データの可能性を伝えていきたいと思います。
