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第114号(2025年6月 最終号)
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動画ネイティブ世代がリピート、登録者50万人超に。McGuffin編集長の刺さるコンテンツ制作視点

タイアップでも「広告感」を出さない工夫

━━タイアップコンテンツも人気を得られているようですが、制作での狙いや大切にしていることを教えてください。

 そもそも、タイアップを依頼される場合、クライアント様から「McGuffinらしいテイストで」というご要望をいただくことが大半です。したがって、タイアップだからといって特別なことはせず、いつものエッセンスを入れた構成をお伝えして、ご納得いただいた上で進めています。

 細かな工夫としては、動画の冒頭にブランドのロゴを入れる、商品を演者が使用している場面を最初に持ってくるなどをしています。視聴者に商業的すぎる印象を与えないことで、離脱率を下げることを試みています。

 また、商材が浮いて見えないよう、本当に愛用している人をキャスティングするか、そうでなくても演者に事前に一定期間実際に使ってもらってから動画を撮るようにしています。演者には「1ヵ月前に提供してもらって使っている」など、事実を素直に伝えてもらっています。嘘があると視聴者にはすぐに見抜かれてしまいますから。

━━オーガニックコンテンツとの相乗効果もありそうですね。

 普段のオーガニック動画でのキャスト選定が、タイアップにも生かされています。数字だけでなく質を重視したオーガニック投稿を続けることで、その人や「McGuffin」がお勧めする商品は「選び抜かれたブランド」だと視聴者に思ってもらえるようなブランディングができています。それはそのままタイアップへの信頼にもつながっていると感じます。

オンラインからオフラインへ、リーチ先を拡大する

画像を説明するテキストなくても可

━━今後目指すMcGuffinのあり方について教えてください。

 メディアは淘汰が激しい業界なので、いかにメディアとして持続できるかが重要です。「McGuffin」としては、基本的な方向性は現在のまま、視聴者のためにも、生き残り続けられるようにマネタイズの視点でも仕組み化を図っていきたいと思っています。

 YouTubeチャンネルとしては100万人登録者を目指していますが、長期的にはYouTube以外でも人気が出るコンテンツを増やしていきたいです。100万人というのはあくまでもYouTube内の指標なので、たとえばフェスの開催や音楽事務所の設立など、オンライン・オフラインで様々な可能性を模索して、事業展開していくことが目標です。

 特に今後は、オフラインのイベントやライブ配信にも注力していきます。リアルな空間を通じて、コミュニケーションの幅を広げ、より強固なファンベースの構築をしていきたいと考えています。

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/23 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49452

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