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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

サッカークラブに学ぶ!マーケティング

ファンの声が企画になる、清水エスパルスの「巻き込み力」に学ぶファンマーケティング


地域行政との取り組みも強化

飯髙:地域との取り組みについてもうかがえますか?

石川:国立開催の当日には、静岡の伝統工芸施設とコラボレーションして制作したユニシャツを来場者35,000人にプレゼントしました。館長の杉山浩太さんが実はエスパルスの元選手で、そこもファンに響いたポイントだったと思います。

 また、2024年の国立開催からは「ホームタウン・ファミリータウン選手PRチーム施策」を実施しています。選手を静岡県内の市町ごとにグループ分けして、国立開催時に地域のPR活動をするものです。選手が市町の特産品を持った写真を飾るといったプロモーションをしています。

各ホームタウン・ファミリータウンをPRする選手と、各市町のモチーフを身にまとうパルちゃん

 結果、「清水エスパルスを通じてPRがしたい」と他の地域自治体も手を挙げてくれ、ファミリータウンも増えています。クラブを通して、特産物のPRはもちろん移住やU/Iターンのプロモーションができる点にメリットを感じてくださっています。

 当クラブとしても、行政だけではなかなか解決できない課題に力をお貸しできるように、来年に向けて企画をパワーアップしていきます。

ファンの発信をつかみ、施策にいかす

飯髙:多くの場合、イベントを開催しても、その場限りで終わってしまいがちです。しかし国立開催の場合は、開催前と当日だけでなく、開催後もいろいろな良い影響が出ていると思います。地域自治体のPRも一例ですが、たとえば、「国立開催の試合に行ったよ」と、開催後も会話が続くことが想定できます。

 そして、清水エスパルスさんはSNS上のファンの会話や行動をチェックするだけでなく、ファンが楽しめる形にアウトプットし、集客につなげている点も素晴らしいですね。もちろん、清水エスパルスというクラブの強さはありますが、その姿勢は他領域の企業でも必要だと思います。

 本日は貴重なお話をありがとうございました。

Jリーグの取り組みを深堀り!

本連載ではサッカークラブの取り組みをご紹介していますが、リアルイベントMarkeZine Day 2025 Autumnでは飯髙悠太さんがJリーグの取り組みに切り込みます!ぜひ、あわせてご覧ください。

講演の概要画像です
画像から講演の参加申し込みページに移動します

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この記事の著者

飯髙 悠太(イイタカ ユウタ)

株式会社ベーシック執行役員、株式会社ホットリンク執行役員CMOを経て2022年6月に「ひとの温かみを宿した進化を。」をテーマに株式会社GiftXを創業し、「おもいが伝わる。ほしいを贈れる」選び直せるソーシャルギフト「GIFTFUL」運営。現在、企業のアドバイザーやマーケテ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/08/07 13:37 https://markezine.jp/article/detail/49501

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