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四家正紀のネオコミュニケーション遊談

「知識」と「愛情」が必要な検索エンジンマーケティングの世界(後編)


2.0的に見る、これからの検索エンジンマーケティング

四家
なるほど。SEMはある意味、クライアントと一体になりやすいビジネスであり、顧客に対する思い入れもより深いものがあるのではないかという気がします。最後に将来的なお話をお伺いしたいのですが、ブログ・RSSといった2.0的なアプローチで検索エンジンマーケティングはどう変わって行きますか。
河田
いわゆるロングテールが注目されだしたのも、検索エンジンの精度があがったから、といえますよね。細かな興味関心を示すキーワードでの検索に対して、最も適合する(下層の)コンテンツへ直接誘導することができるようになった、と。ですから、さきほどの文脈の話にあったとおり、キーワードに込められた検索ユーザの期待を裏切らないランディングページを用意し、そのページを適切な手段で露出させてゆくことがこれまで以上に求められています。

同時に、特にSEOにおいては、何の気なしに作成したページが、ユーザニーズをうまくとらえてアクセスを呼び込む可能性もこれまでに無いくらい高まっています。これは個人のブログなどでも日常的に起こっていることではないでしょうか。Webマーケティングに取り組む企業にとって、下層の1ページに至るまで、その主題が適切に伝わるような丁寧な記述が重要になるといえるでしょうね。文章内容から、HTMLの組み方まで含めて。
四家
ロングテールを活用できるようになって、より精細な施策が必要となっている。そのひとつが検索エンジンマーケティングとなるわけですね。
河田
あるいは、前回に登場された和田さんとのお話にもあったと思うのですが、ブロガーを意識した取り組みも興味深いところです。個人のブログで言及されることにより、外部リンクを自然な形で獲得していくことができますし、そういったリンクはダイレクトに当該コンテンツへ張られることが多いでしょうから、下層ページも含めて全体的に強靭なWebサイトに成長していくことが期待できます。企業としては、いかに自然な形でブロガーを巻き込めるか、意識してみるとよいのではないでしょうか。

広告分野においては、ブログに代表される各種コンテンツとマッチした広告を表示する「コンテンツ連動型広告」が急激に伸びつつあります。グーグルのコンテンツターゲット注3)に代表されるもので、すでにご存知のことと思います。コンテンツ連動型広告や今後リリースされる新しいサービスの特性を把握し、自社の商材・サービスにあった使い分けをしてゆくことが大事だと考えています。

日々の進化が早く、理解するのもたいへんですが、その有効性をいい形でお伝えすることを常に心がけています。ぜひご活用いただければ幸いです。
四家
なるほど、なにかますます高度化していく感じですね。検索エンジンマーケティングは、短期間に進化を遂げた手法なので、何かこう誤解されているとか、議論するにもディティールの抜けた雑なものになることが多いような気がしたので、河田さんの今日の話でこのあたりが少しでも解消できたらいいなぁと思います。
河田
ありがとうございます。
(注3)
ここでは、一般的に「アドセンス」 と呼ばれているものを指す
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この記事の著者

四家 正紀(シケ マサノリ)

株式会社カレン次世代ビジネスリサーチ室長。インターネット広告の草創期からWebマーケティングに携わり、現在はカレンにて次世代販促コミュニケーションについての研究活動と、ブログマーケティング・ブロガーリレーションズ案件のプロデューサーとして活躍。寄稿、講演多数。 ブログ カレン次世代ビジネスリサーチ室ブログ

著書

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/08 12:02 https://markezine.jp/article/detail/52

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