SNS/動画/コミック/ゲーム モバイルコンテンツはどう変わる?
モバゲーか、Greeか、mixiか、または新しいサービスか。この質問についてはさまざまな意見に分かれた。「3つとも伸び悩み、新しいサービスが台頭する」と答えた草野氏は、「会員数はそろそろ頭打ちになりつつあり、収益モデルをどう作るかというところで、伸び悩む時期に来ている。新しいサービスに対しては、当社も含め、期待感を込めて」と厳しい見方を示した。一方で、佐藤氏は「もっと伸びるのでは」と楽観的な見解を示し、「収益手段がだんだん変わっていくが、プラットフォームができ上がっているので、その上でさまざまなものが登場する」と既にあるプラットフォーム上の可能性を語った。
真田氏は、mixiが会員紹介制をやめたことについて触れ、「会員数はmixiが上がるが、広告モデルはそろそろ頭打ち。有料課金制のモデルは伸びる」とmixi苦戦を予測した。

この質問に関しても票が割れた。その中で、ニコニコ動画とテレビ局系サイトが2票ずつを集めた。
草野氏は「オリジナリティの高いコンテンツに支払う傾向が強まる」という前提のもと、動画としての高い品質水準を誇る「テレビ局系」に1票を投じた。
自らを「ニコ厨」と称する神尾氏は、「ニコニコ動画のサービスの性格上、モバイルがふさわしいということは明らかだが、収益性ということでは、まだまだ手付かずの部分が多い。そこに気づいていないはずはない」とニコニコ動画の収益拡大を予測した。
まずコミックの現状の数字については、2007年度で229億円程度。一方、大ヒットコンテンツとなった「着メロ」は2004年の1200億円をピークに、現在は500~600億円程度に留まっている。
そうした過去の数字を踏まえた投票の結果、500億円程度と1500億円とに分かれ、1500億と予想した草野氏は「端末に縛られないコンテンツでまだまだ伸びる可能性がある。PC向けコミック配信の現状はラインナップに偏りがあり、今後モバイルが一般的なコンテンツ入手先として成長するのではないか」と語った。

有料無料のミニゲームよりも、「有名タイトルの移植」や「アイテム課金のオンラインゲーム」に票が集まった。その中で、1人「恋愛シミュレーションゲーム」に票を投じた水野氏は「ネット上のコンテンツはBL層が牽引してきた。ここへの訴求が強くも、まだ十分に一般化していない」と理由を語った。
一方、佐藤氏は「競争が激化しつつあるなかで、恋愛シミュレーションゲームに新しいニーズが生まれる余地はある。しかし、今はSNSと組み合わせたアイテム課金のオンラインゲームの方に可能性を感じる」とコメントした。