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MarkeZine Day 2026 Autumn

注目マーケティングトピックス2026

マーケの実務は9割が「社内調整」。現場マーケターが偉い人を動かす技術

「社内調整」がマーケターの武器になる

 実は私自身、若い頃は「社内調整」が大嫌いでした。コンサルタントとは、誰も気づかない「正解」を見つけ出し、美しいプレゼンでクライアントをひれ伏させるヒーローだと信じていたからです。

 転機は30代中盤の「飲み会」でした。営業でクライアントと飲む機会が増えるうちに、彼らが最も熱量を注いで話すのが「社内の愚痴」「キーマンの噂」「仕事の悩み」、つまり社内調整の苦労話だと気づいたのです。それ以来、日中も相手の領域に踏み込むようにしたところ、「正解を教えてくれる人」から「一緒に会社を動かしてくれる人」に信頼のレベルが変わっていく実感を得ました。

 この「一緒に会社を動かしてくれる」役割こそ、AI時代に求められると私は考えています。分析はAIが代替し、コピーもAIが書き、施策アイデアもAIが出す。しかし「困っている役職者を見つけて、絶妙なタイミングで種を届けて、資料化して、予算化まで持っていく」、この一連の泥臭い動きだけは、AIには絶対にできません。

 「定石」を研究し続けてきた私がたどり着いた結論は、「定石だけでは組織は動かない」という一見矛盾した命題でした。書籍では、正解を実行に移すためのもう一段深い技術を、あらゆる角度から具体的にまとめています。読者の皆さんが、社内調整という仕事に誇りを持って踏み出す、その最初の一歩を後押しできる本になれば、著者として嬉しく思います。

 なお、続く後編では、個人技だけでは超えられない「組織の力学」を、KPI・権限・文化の3要素で紐解いていきます。あわせてお読みいただけると幸いです。

なぜ定石だけでは組織は動かないのか? マーケターのための人心を動かす「社内調整」の技術

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なぜ定石だけでは組織は動かないのか? マーケターのための人心を動かす「社内調整」の技術

著者:垣内 勇威
出版社:日本実業出版社
定価:2,420円(本体2,200円+税10%)

本書について

正解を提示するだけでは、顧客も上司も組織も動かない。マーケターの仕事の9割は、他部門・上司・自部門への社内調整である。「定石(正解)」を発信してきた著者が、「組織のデッドロック」を打破し、施策を実行に移すための方法論を初公開する。

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この記事の著者

垣内 勇威(カキウチ ユイ)

 東京大学を卒業後、ビービットに入社。2013年にWACULに入社、取締役に就任。WACULでは、AIを活用してデータ分析を行うデジタルマーケティングのPDCA自動化サービス「AIアナリスト」の立ち上げに関わり、現在は「AIアナリスト」を基盤とした、マーケティングDXを支援するプラットフォームなど、新たな価値創造・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/09/04 08:00 https://markezine.jp/article/detail/77105

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