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ネット専業なのにアナログな口コミ重視
ライフネット生命の“直球勝負”マーケティング戦略

 プロモーションにはアフィリエイトやリスティング広告が外せない――。そう考えるマーケターも多いのではないだろうか。ところが、アフィリエイトやリスティング広告にさほど頼らず、2010年2月には保有契約件数が2万件を超えるなど、業績を伸ばし続けているネット専業の生命保険会社がある。同社のテクニックに頼らない “直球勝負”のマーケティング戦略について、ライフネット生命保険の出口治明代表取締役社長に話を聞いた。

「生命保険」でGoogle、Yahoo! JAPAN ともに3位

 ライフネット生命保険(以下、ライフネット生命)という会社をご存じだろうか?

 ネット専業という利点を生かし、営業担当者の人件費などの経費を最低限に抑えることで業界最低水準の保険料を実現、保険商品もシンプルで分かりやすいと評判になっている新興の生命保険会社だ。

ライフネット生命保険トップページ

 サービスがユニークなら、Webでのマーケティング戦略もまたユニーク。同社の保険に最近入った知人から聞いた話では、「SEO対策のためにサイトにリンクを貼ってくれと社長からお願いのメールが届いた」という。

 そうした対策の成果か、SEO対策の競争が激しいであろう「生命保険」というビッグワードで検索したところ、同社のサイトはYahoo! JAPAN、Google、ともに3位に表示されている(2010年3月8日 16:00現在)。

 そのほかにも「契約者が参加するオフ会も主催している」など、良い意味でWebマーケティングの世界ではあまり聞かない施策を行っているという。同社はどのような戦略でマーケティングを行っているのだろうか。そんな興味を持っていた折、ひょんな縁から同社代表取締役社長の出口治明氏にインタビューする機会を得た。

 ネット専業の生命保険会社としてスタートした同社が順調に成長してきた裏にはどんな秘訣があったのだろうか。出口氏が包み隠さず明かしてくれた内容をこれから紹介していこう。

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/03/09 11:00 https://markezine.jp/article/detail/9791

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