Engage(エンゲージ):惹きつける
ここでの「Engage」とは、ユーザーが積極的にモノへの関心を持ち、知人に薦めることを指す。ポイントは、動画を見た後の『SNSとの連携』と言えそうだ。
K-Mart
K-Mart DESIGNは衣料品やホームデザインを取り扱うや小売店のK-Martから派生したハイエンド・ラインだ。そのオンラインショップでは、商品のコーディネートを解説する1~2分の動画を50本公開している。5月に公開して以来、視聴回数は150万回を記録。利益率の高い商品を選んで動画を作成している。
動画上の商品にマウスオーバーすると商品リンクが表れ、直接クリックして購入ページへ遷移できる「ホットスポットリンク」を採用。FacebookやMySpaceの中に持っているファンページとも連動しているので、クチコミ効果を期待できる。
スターバックス
スターバックスのグローバルサイトでは、新商品のプロモーションビデオ、コーヒーの製造者からのメッセージなどの動画を公開している。オンラインストアとリテールストアの両方へ誘導する仕組みになっている。
動画を見ると、1ドルのクーポンが最後に出てくるなど、キャンペーン要素が付加されている場合もある。このキャンペーンは頻繁に変わるので、サイトへのリピート率の向上や、連携しているTwitterやFacebookで広がるクチコミにも効果をもたらしている。
RESTIR
RESTIRは、高級ブランドファッションを取り扱うセレクトショップだ。オンラインショップとは別に、ビデオコーナーを設けており、ファッションショーのランウェイや舞台裏などを収録したFASION TVや、各ブランドのプロモーションビデオが公開されている。
中でも、『V-SHOP』というコンテンツでは、キューポイントを利用して、イメージビデオの中で買える商品があれば、動画のすぐ隣のスペースに、商品リンクが随時表示される仕組みとなっている。ブランドの世界観を大切にしながらも、購買意欲が生まれたユーザーを逃さない、画期的な施策である。