旅行会社や宿泊施設等のWebサイト制作を行う、JTBグループのJMCが、国内主要美術館のWebサイトについて実態調査を行った。現在、旅行中のモバイル対応や、外国人旅行者向けの多言語対応ニーズが急増している。このような中、観光名所でもある美術館や博物館のWebサイトは、対応状況が施設によって大きく異なる。同社では今回の調査結果の有料提供や、「インバウンド」「モバイル」「SNS」をキーとしたサイトコンサルティング・提案を行っていく予定。
今回の調査の結果、総合評価では、東京国立博物館のサイトが最高得点の85.7点(100点満点中)、ちひろ美術館と九州国立博物館の2サイトが71.4点で次点となった。
上位にランクされた美術館サイトでは、多言語対応を行っている言語の数や範囲が充実していることに加え、バリアフリー情報など来館者に向けた情報提供が充実している傾向があった。全体の課題としては、多言語への対応とモバイル端末対応があげられる。特にモバイルへの対応度合いが低く、レスポンシブデザインを採用したサイトが7.0%、モバイル専用サイトがある美術館も37.3%にとどまっている。美術館のWebサイトは、外出中にPC以外の端末で閲覧したいことも多いだろう。同じコンテンツを、異なる閲覧環境でも閲覧可能にする配慮が必要といえる。
【調査概要】
調査期間:2014年1月27日~2月24日
調査対象:国内の主要な美術館158館
選定基準:美術博物館および、登録博物館、博物館相当施設、公開承認施設を含めた
国内施設から、入館者数等を参考に集客力・知名度・人気の高いものを選定
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