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熾烈を極めるアプリ市場でいかに成果を出していくか、イグニス・セプテーニ・ヤフーが進める広告運用と戦略

把握しにくいDL後のユーザー動向、分析データがカギに

MZ:実際に運用を担われているセプテーニさんからヤフーさんに「こんなデータが欲しい」など、リクエストはありますか?

小川:例えば、インストール済みのユーザーさんといっても、すぐに止めてしまったのか、1週間遊び倒したのか、または早速課金をしているのかで、「ぼくとドラゴン」へのモチベーションは異なります。そうしたユーザーさんのダウンロード後の状況ごとに、クリエイティブを掛け合わせてアプローチしていきたいですね。

安藤:当社としても、できる限りユーザーさんの傾向をヤフーの中で分析して、細かく精度高く、「知りたいユーザーのセグメント」がわかりやすいように提供できればと思っています。

高原:リテンションは重要です。ただ、CRMの領域でこれまでと同じ頭で考えられないので難しいですよね。ウチの場合は、まだまだ社内の分析環境や実行体制などが整っていなくて、ECの会社さんなどがやっている様な外部・内部施策は打てていないので課題意識を感じています。

 webとは違う技術的・環境的な制約を踏まえながら既存ユーザーさんとの関係をどう深くしていくか、関係をどう指標化していくか。おそらく各社さん抱えている課題感なんじゃないでしょうか。

小川:そうですね。安いCPIで獲得するために使うのか、CRMという形でLTVやリテンションに活用していくのか、顧客のニーズに合わせて戦略は柔軟に変えていく必要があります。

安藤:私たちもアプリのマーケットが今後成長していくために、ヤフーの媒体価値をしっかり伝えねばと思っています。アプリのデベロッパーは年々増えており、中には資金的規模の小さいベンチャーも多いです。となると、どうしても「短期的な獲得」に目線が行きがちですが、しっかりと利益を出し続けるにはやはり長期的な施策が必要です。クライアント、代理店、そしてヤフーが協力して、本質的な広告の在り方について社会を啓蒙していくことの重要性を感じています。

足立:そうですね。ヤフーの中でもメディアはメディアの、広告は広告として、そして両者をブリッジしてヤフーとしてどうあるべきか議論がなされています。その中で“強み”を磨きつつ、ユーザー企業や代理店が使いやすい形で広告プラットフォームとして提供できればと思っています。例えば、日本のネットユーザーの約8割をカバーし、年代も男女比も極端な偏りがないという点はヤフーの強みの一つですが、それをどう分析して提供するか。それが私たち広告担当の役割と考えています。

チームとして強みを持ち合いユーザーに適切な価値を提供

MZ:みなさんのお話を伺うと、様々な課題感を持ちながらも、それぞれがシームレスにつながり合うことで施策を成功に導いているように感じます。

高原:そうですね。それを実現する為に何よりウチの会社が大切にしているのがスピード感です。ひょっとしたら、CEOやCTOが代理店出身者で構成されている背景があるからかもしれません。

 アプリは「ポケモンGO」の例にもあるように急に突風が吹く時がありますよね。それを察知して、運用型広告の「今が踏み時」というタイミングでアクセルを踏む決断ができるか、その決断を素早くキャッチしてくださるパートナーがいるかオーダーに対して適切な広告配信を実行してくださるメディアがいるか、その三つが揃って初めて効果を最大化できる。「ぼくとドラゴン」ではそれが実現できていると考えています。

井上:ジャッジの早さについては、イグニスさんは本当にやりやすいですね。仕事柄「踏み時」がわかるのですが、そこにクライアントさんが反応できずに、こちらが足踏みしてしまうケースも存在します。イグニスさんとはそこが共有できています

高原:そこには信頼関係があると思います。だからこそスピーディな連絡・相談・決断も可能になる。お互いにレスポンスの早いコミュニケーションは、すごく気持ちがいいですよね。

 信頼関係を築くために、私たち広告主もどうしたら代理店さんやメディアさんに気持ちよくやってもらえるかと“営業”する気持ちを忘れないようにしたいと思っています。

安藤:メディアとしても「踏み時」の創出とそれに伴うスピーディなレスポンスは、しっかりと提供していきたいですね。以前はマスとデジタルの広告はどこか対立した関係に捉えられがちでしたが、むしろ今はテレビCMで加速してデジタルでリーチするというような連係が広告効果に貢献することが認知されるようになってきました。そうした価値についてマーケットに広げていきたいですね。

MZ:みなさんのお話を伺うと、広告主・代理店・媒体社という単純な縦割りの関係ではなく、チームとしていかに進めていくかも重要だと感じました。本日は、興味深いお話をありがとうございました。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/09/29 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25184

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