心理学をWeb広告で活用してクリエイティブ効果を改善する
はじめまして。Web行動心理学研究所の諸永と申します。
Web広告に心理学を使うなんてイメージがわかない……という方は多いと思いますが、「ターゲット」が人間である以上、ターゲットの心理に最適なクリエイティブでアプローチすることは有効な手段です。
心理学をWeb広告で活用する方法はいくつかあり、たとえば第1回の記事で紹介した「カクテルパーティー効果」や「バンドワゴン効果」などの行動心理学を用いる方法や、第2回の記事で紹介した、人が必ずどれかに当てはまる「ユング心理学 4つの心理タイプ」を用いた方法などがあります。
いずれも、バナーやランディングページ、テキスト広告などのクリエイティブに、心理学を落とし込み従来のクリエイティブと同様、アドネットワークやSNSに広告配信し結果を見てPDCAを回す流れとなります。
行動心理学を用いた方法はコピーなどの訴求方法に用いますが、ユング心理学を用いた方法は、想定ターゲットを心理タイプごとにクリエイティブで分類し、それぞれの心理タイプに最適なクリエイティブ改善を行う手法です。
これまでの検証では、CTRやCVRの改善など様々な結果がでておりますが、今回の記事では実際にユング心理学を用いた方法使って、Web広告からのコンバージョン数が増加した企業の事例を紹介します。
事例協力企業
今回はオークローンマーケティングに協力頂いた。同社は人気商品「トゥルースリーパー」や「スレンダートーン」を販売するShop Japanを運営している。
ユング心理学 4つの心理タイプ概要:人間の心の動き(心理)は、ユング心理学によって大きく4つに分類されるといわれている。
- 思考タイプ:論理的に物事をとらえる。男性に多い。
- 感情タイプ:「快・不快」など感情で物事をとらえる。女性に多い。
- 感覚タイプ:「欲しい」「安い」など印象で物事をとらえる。
- 直感タイプ:イメージを膨らませて物事をとらえる。