マーケターの仕事はどう変わる?
高瀬:そういう人が、本当はマーケティングのチームにいるべきですよね。先日あるマーケターの方から「マーケターには“データに血が通っているか”を判断し、意味あるものにしていく役割がある」という話を聞いたのですが、まさに同じことだと思います。
データサイエンティストは、ファクトですべてを整理して分析結果を提示してくれますが、そもそも使うデータが意味あるものなのか、そして、マーケターが提示する仮説の精度が高いかどうかで、分析の価値がまるで変わってくる。
平尾:本当にそうですね。マーケターが主幹となる、仮説を作るという前工程と分析結果を解釈するという後工程は非常に高度なものなのです、だからこそ、分析自体は徹底的にラクにしようというのが当社の指針の1つです。
分析が大変だと、試行錯誤にリソースが割けず、回数がこなせない。その点、簡単に扱えてマーケティングに特化したツールを使えば、回数をこなせるので、前述の前工程と後工程も習得できるのです。
高瀬:そうすると、マーケターがトレーニングを積んでステップアップするためには、データサイエンティストの役割を目指すよりも、データエクゼキューターを指向するほうがチームの成果に結びつきやすいといえそうですね。平尾さんはデータを活かし切るためにどのようなチームが理想的だとお考えですか?
平尾:データ活用には、4つの役割が必要だと思っています。1つは、データ収集や分析準備。2つ目が、分析そのもの。3つ目が前述のデータエクゼキューターで、最後にこうした活動を支援して予算配分などのジャッジをする経営層。これらがそろっていると完璧だと思います。
そして、1つ目と2つ目はもう機械が担えるようになってきているので、マーケターはいよいよ3つ目の仮説立案やデータの解釈に専念できるだろうと思うんです。
高瀬:データが扱いやすくなった結果、先進的な企業は施策の部分も組織的にも、統合が進んでいたりしますよね。
平尾:まさに、そう思っています。会社によっては、部門を越えてマーケティングの4Pを横串で通せるような体制を整えていたり、プロモーションだけにしてもオンラインとオフラインを統合的に捉えてジャッジできるようにしていたりと、進んでいるケースも目立ちます。統合的に戦略を組もうというのは、間違いなく今後のトレンドの1つだと思いますね。
高瀬:個別最適から全体最適へという流れですね。
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