※本記事は、2019年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』43号に掲載したものです。
スポーツイベント開催中のデジタルメディア利用実態とは
2018年の出来事は、令和時代への移り変わりにより随分と昔のことに感じてしまうが、当年は2月の平昌オリンピックに始まり、6月から7月にかけてのFIFAワールドカップロシア大会、8月から9月にかけてのアジア競技大会など、多くのスポーツイベントが開催された。そして、我々が調査した2018年関東テレビ接触率年間ランキングではトップ10のうち6番組がスポーツ番組と、スポーツ豊作の1年であった。
また、デジタルにおいても、2018年のFIFAワールドカップロシア大会では、試合のLIVE映像、ハイライト映像が視聴できるアプリが大会期間中に限定して配信されるなど、デジタルデバイスの活用も進化を続けている。
2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピックが日本で開催予定であり、今後もスポーツのイベントにおいてデジタルメディアの活用が浸透していくであろう。
そこで、本記事では2018年において最もテレビ接触率が高かった※1FIFAワールドカップロシア大会を対象とし、「デジタル統合視聴率β版※2」、「生活者360°Viewer※3」を用いて、スポーツイベント開催中のデジタルメディア活用実態と、どのようなファン層が創出されているかを明らかにしたい。
※1 INTAGE i-SSP TV 関東エリア 15-69歳男女、テレビ利用者(n=3,000)2018年1月から12月
※2 2019年2月にリリースされた、i-SSP® PC、Mobileのデータを基に、デジタル全体におけるコンテンツのユニークな利用状況を指標化するサービス。サンプルサイズ約1万2,000。
※3 消費行動や生活意識・価値観、メディアの接触状況などインテージの多様なデータ(約1万5,000項目)をデータベース化。