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ACIDMAN大木さんに聞く、コロナ禍の配信ライブとファンコミュニティで見つけた新しい体験価値

配信を経てライブ体験の拡張に成功

MZ:9月には全編インストゥルメンタル(歌のない演奏)によるワンマンライブを有観客で実施されましたね。久しぶりの有観客でのライブはどうでしたか。

大木:通常に比べると少ないキャパシティでの開催にはなりましたが、お客さんに戻ってきてもらえたことはとても良かったですね。収益的にも1日2公演の開催とグッズ販売などでなんとか成立できました。後から映像を見ても、自分がやったとは思えないくらい素晴らしいライブでしたね。

MZ:ご自身でも満足いくライブができたのは素晴らしいですね。どのあたりが良かったと思いますか。

大木:メジャーデビューしてから18年近くの活動で作ってきたインストの映像や音楽をフル活用した演出ができた点ですね。新型コロナウイルスの影響でキャパを半分にする関係で、会場を通常よりも大きくしたのですが、その分大きなスクリーンを使うことができ、迫力ある演出ができました。

 ブレずに自分のやりたいと思うことを続けてきたこれまでの活動と、この状況だからこそ成立した環境とがうまく融合したライブだったなと思います。それと、グッズで販売したバードコールが好評で、商魂のたくましさも見せることができました(笑)。

「ACIDMAN LIVE “ This is instrumental ”」2020.09.11 at LINE CUBE SHIBUYA

MZ:このライブも、配信していたんですよね。3月、7月で培ってきた配信のノウハウが活かせたのでしょうか。

大木:9月の配信では新たな取り組みとしてマルチアングルでの配信をしました。カメラは各メンバー&引きの映像4台据え置きで、ファンの方がディレクター気分で様々なアングルに切り替えてライブ映像を見てもらえるようにしました。

コロナ禍で変わる、ファンとのコミュニケーション

MZ:有観客でのライブは少しずつできるようになりつつも、ファンとコミュニケーションが取れる場は以前より少なくなったと感じています。大木さんはファンとのやり取りで変化したことはありますか。

大木:元々個人でのファンコミュニティをTHECOOさんのサービス「Fanicon」でやらせてもらっていたんですが、活用していて本当に良かったと思っています。これまでは、月に1、2回程度ファンの方に向けて僕の好きな宇宙に関する講座をTHECOOの会議室から生配信していたんですが、新型コロナウイルスの影響で会議室に行くのも難しくなってしまいました。

 そこで始めたのが、ラジオ配信です。ライブなどの活動が止まって、自分にできることはないと思っていたんですが、ラジオを配信することでファンの方も喜んでくれて、コメントやスタンプで反応もいただける。それに非常に救われたし、自分ができる活動があるんだと感じましたね。今までラジオ番組には何度も出演してきましたが、やっとラジオの楽しさがわかってきました。

MZ:平良さんにお伺いしますが、Faniconでは様々なアーティストがファンコミュニティを運営していると思いますが、他のアーティストのコミュニケーションも変化していますか。

平良:Faniconでのライブ配信やラジオ、掲示板を使ったコミュニケーションは5月以降増えていて、アーティスト側はもちろんファン側のコミュニケーションも活発になっています。

大木:スーパースタンプの機能もあるので、ファンコミュニティが新しい収益源にもなっていますし、ファンとアーティストをつなげる大切な役割を果たしてくれていると思います。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/11/27 09:00 https://markezine.jp/article/detail/34875

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