マーケティング部門の孤立?
マーケティングオートメーション(以下、MA)の普及が始まったのは2014年頃。多くの企業がマーケティング部門を創設し取り組みを進めてきましたが、その中で「マーケティング部門の孤立」という現象が起きています。
経営層が「これからはマーケティングが強い企業にならなければ未来はない」と考えたからマーケティング部門が創られ、MAの導入予算が承認されたはずです。しかしデマンドジェネレーションというアプローチは、部門を横断した協力体制がなければ破綻します。部門設立の目的が理解されないまま個々の活動だけを進めたことにより、既存顧客の名刺を持つ営業に嫌われ、過去の展示会データを持つ広報に睨まれ、個人情報の取り扱いポリシーを決める法務からは危なっかしい存在と認識され、徐々に孤立を深めてしまったのです。
この原因はマーケティング部門ではなく経営層にあります。環境整備までが経営者の責任であり、それをしないのであれば最初からマーケティングなど始めないほうが良いと私は考えています。
