※本記事は、2021年1月25日刊行の定期誌『MarkeZine』61号に掲載したものです。
効果可視化&統合マーケティングへの要望が強まる
(左)株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 取締役
メディア&ソリューション担当 亀井典明(かめい・のりあき)氏
1990年、広告会社を経てアサツーディ・ケイに入社。2002年よりロンドン、ニューヨークに駐在。当時提携していたWPP傘下のメディアエージェンシーに勤務。2006年ADKに帰任。2014年に執行役員デジタル&データインサイトセンター統括に就任。2019年1月より現職に就任(右)ラクスル株式会社 取締役 CMO ノバセル事業本部長 田部正樹(たべ・まさき)氏
1980年生まれ。大学卒業後、丸井グループに入社。広報・宣伝活動などに従事。2007年テイクアンドギヴ・ニーズ入社。事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社し、2016年10月から現職。2018年より「ノバセル」事業責任者を兼任。
2020年のテレビCM活用の傾向としては、コロナ禍による広告費削減の影響が見られた一方、出稿費用が相対的に安価になったことから、期待以上の成果が出たという声もありました。また、これまでデジタルマーケティングを中心に取り組んでいたIT企業が、新しいコンセプト・サービスを広めるためにテレビCMを開始するケースも目立ちました。こうした背景から「テレビCMもリアルタイムで効果検証しながら運用していきたい」「ネット広告と同じように投資対効果を可視化したい」というニーズが一層高まっています。
ラクスルでは2020年4月より運用型テレビCMサービス「ノバセル」の提供を開始し、テレビCMの効果可視化、クリエイティブや放映パターンのPDCA高速化を支援してきましたが、ここにADKが有する幅広い実績データ、メディア選定、テレビCM戦略の企画・策定の知見、放送局とのリレーションを加えることで、広告主への提供価値が増えていくと考えています。
またADKのデジタルマーケティング、オンオフ統合プランニングの実績を活かすことで、「テレビかデジタルか」の二項対立ではなく、両方を活用し成果を最大化する体制を強化します。二社の提携を通じて、テレビCMに取り組む企業の裾野を広げていくことが狙いです。