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ウェザーニュースの急成長を支える、Growth Hackチームの取り組みに迫る


トラフィック分析をもとによく使ってもらう工夫を

――続いて、ステップ2の「よく使ってもらう」について紹介をお願いします。

石橋:よく使ってもらうために注力しているのはトラフィック分析です。アプリやWebのアクセス状況をリアルタイムに分析し、様々なKPIを見ながらUIの変更やコンテンツの最適化を行ってきました。

 我々のユニークなところとして、約200名の気象予報士が在籍している点があります。各予報士の解説や見解を含めたオリジナルコンテンツを展開しているので、より深くて幅広い情報を届けることができます。

 それらの情報がより多くの方に障害なく届くよう、トラフィック分析をもとにUIやコンテンツを最適化することで、アプリの安定した動作と月間アクティブユーザーの増加につなげています。

年間50以上のサービスを作り会員増加を促進

――「もっと会員になってもらう」ためにどのようなことを行ってきたのでしょうか。

石橋:一番は新サービスの開発です。我々は年間で50以上のサービスを新たに開発しております。数多くのサービスを用意することで有料会員の増加を促しています。我々のサービスの解約率は低いため、まず有料のサービスを使っていただくきっかけを作ることが重要だと感じています。

――サービスの開発に関わっている丹羽さんにうかがいますが、具体的にはどのようなサービスを開発してきたのでしょうか。

丹羽:私が開発してきたものだと、線状降水帯マップや路面凍結予報、水道管凍結予報、停電リスク予測などがあります。どれもウェザーニュースならではの独自性があるかを起点に開発してきました。

 たとえば、停電リスク予報は2018年に関西国際空港の浸水などをもたらした台風21号をきっかけに作りました。当時関西にお住まいのユーザーの方々から「~~で停電が起きている」という情報が多数寄せられました。実際に停電した場所と気象データの関係を調べたところ、風が強く吹いているところでは倒木などで停電が起きている可能性が高そうだということがわかりました。

 そこから開発を進め、2019年に停電リスク予報のサービス提供を開始しました。このように、ユーザーの方の声を活かして新しいサービスを開発しています。

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3ステップの改善で売上、DL数、有料会員数が大幅成長

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/10/12 23:30 https://markezine.jp/article/detail/37417

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