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博報堂プロダクツのプロフェッショナルたち(AD)

事業戦略から物流まで。博報堂プロダクツだから実現できるダイレクトマーケティング&EC事業最大化

分析やクリエイティブの手法を用いてのUI/UX改善

MZ:なるほど。たしかにそれは事業者サイドでは最適化が難しそうです。

中井:たとえば、ヨーロッパを代表するテーブルウェアブランドである「ビレロイ&ボッホ」のECサイトをリニューアルした事例があります。もともとは別のカートシステムでECサイトを運営されていたのですが、UI/UXがブランドイメージにそぐわないということで、ご相談いただきました。商品の見せ方やキャンペーン情報を出すタイミングの調整、裏側のシステム内の情報整理などをShopifyをベースに構築した結果、売り上げがアップし、サイトの運用もとてもスムーズになったという声をいただいています。とはいえ、もちろんShopify以外の事例も多数手がけています。特定のソリューションに縛られずに、課題や目的に沿ったカートシステムの選定・実装ができる点に我々の付加価値があると思っています。

「ビレロイ&ボッホ」のECサイト
ビレロイ&ボッホ」のECサイト

MZ:UI/UXのデザインは、どういった方が担当されるのですか?

中井:具体的なサイトデザインの前に、現状のサイトのどこに課題があるかを分析チームが分析します。今までの知見をもとに制作した200項目以上のチェックリストに基づくヒューリスティック分析や、売り上げをどう伸ばすかといった視点でのGA分析を実施し、サイト上の課題を抽出し、改善の方向性を導き出します。

 その上で、サイトをデザインする工程に入るのですが、その作業は同じ事業本部の中にある「インタラクションデザイン部」と協働します。彼らはダイレクトマーケティングに特化したクリエイティブのプロフェッショナル集団で、ウェブ上でお客様を動かす=CVを取るには? という視点のクリエイションを得意としています。

今後の展望~ECの新しい可能性に向かって~

MZ:ECソリューション部の現在の目標を教えて下さい。

中井:我々ECソリューション部は、コアバリューの一つとして「クライアント様のサイト構築および運用のトータルプロデュース」を掲げていますので、その機能強化を図っていきます。

 たとえば、Shopifyを活用した大企業向けのソリューションとして、博報堂およびフラクタと開発した「D2C Gate」というパッケージをご用意しています。大企業ならではの課題として、企業の規模が大きくなればなるほど、社内の様々なシステムとの連携が複雑で難しく、なかなかプロジェクトが進まないというケースがこれまで度々ありました。そこで開発したのが「D2C Gate」です。「D2C Gate」は、Shopifyの基本機能をベースに大企業に求められる機能をパッケージ化したもので、複雑な要件定義なしでスムーズなD2Cサイトの立ち上げを実現するとともに、サイトへの集客やCRMも支援します。

MZ:近年、ナショナルクライアントがD2Cブランドを立ち上げるケースも増えていますし、ニーズがありそうですね。

中井:はい。ECは基幹システムなどの社内システムだけでなく、CRMシステムなど外部ツールとも有機的に連携させる必要がありますので、そういった業務設計力も我々の強みとしてもっとアピールしていきたいです。

 さらに今後の展望として、UI/UX改善によるLTV向上関連業務および越境ECを含めた海外EC業務の機能も強化していきたい領域です。OMO対応やソーシャル対応など、変革する世の中のトレンドや購買行動のインサイトを捉え、ストレスなく目的の商品やサービスを購入できたり、ショッピングそのものを楽しんでいただけるECサイトの在り方を研究し、クライアント様のEC事業拡大に貢献していきます。

 また、海外での販路拡大が大きなテーマになっているクライアント様も多いので、そのための支援にも取り組み中です。現在、アジア向けにモール型のECプラットフォーム「日本好物研究室」を構築し、日本のクライアント様の海外進出や販路拡大をサポートしています。まずは台湾からスタートしていますが、後に他のアジア各国への展開を構想しています。

アジア向けにモール型のECプラットフォーム「日本好物研究室」
アジア向けにモール型のECプラットフォーム「日本好物研究室」

 ECソリューション部は、博報堂グループのEC業務の受け皿を目指して創設した部隊です。EC事業の幅広くかつ多様な要件において、クライアント様のあらゆる課題を解決しニーズに応えられるよう、今まで以上に新たなチャレンジをしていきます。

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この記事の著者

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2022/03/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/38223

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