博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、全国15~69才を対象に「リアルタイム配信視聴意識調査2022」を実施した。これは4月11日から民放キー局でも開始された、地上波放送と同時にスマホ・PC・タブレットでテレビ番組が視聴できる「リアルタイム配信」について、その視聴実態と意識を調査したもの。調査結果の概要は以下の通り。
「リアルタイム配信」の認知率は70.8%。実際の利用経験率は25.1%
「リアルタイム配信」の認知と利用状況を調査した結果、全体で認知率70.8%、利用経験は25.1%で、4人に1人が実際に利用していたことが明らかとなった。年代別では、特に10~20代で高く、認知率75.0%、利用経験率36.5%にのぼった。
スマホ・PC・タブレットで見る理由は、「好きな場所」・「一人で」・「集中して」見たいから
リアルタイムのテレビ番組を、テレビ受像機ではなく、スマホ・PC・タブレットで見る理由は、「好きな場所で見たいから」が最も多く73.1%。次いで「一人で見たいから」が65.9%、「じっくり集中して見たいから」が60.3%という結果になった。テレビ番組を見るためのセカンドスクリーンとして活用されているようだ。
番組リンクのシェアしやすさで、リアルタイム視聴への誘い合いが生まれる
テレビのリアルタイム配信利用者のうち、57.6%が「好きなテレビ番組や好きな人が出ているテレビ番組について、リアルタイム配信の番組リンクをシェアすることがある」と回答。10~20代ではさらに多く、73.9%がリアルタイム配信の番組リンクをシェアしている。
また、「SNSでシェアされた番組リンクをきっかけに、スマホ・PC・タブレットでテレビ番組のリアルタイム配信をみることがある」という人も52.7%にのぼった。10~20代は60.4%、30~40代でも57.3%と高い。
リアルタイム配信をきっかけに「テレビでのリアルタイム視聴」も増加
リアルタイム配信利用者のうち「テレビでもリアルタイムでテレビ番組を増えた」という人が全体で51.9%、10~20代ではさらに増加し、63.9%がテレビでのリアルタイム視聴が増えたと回答した。
【調査概要】
調査エリア:全国
調査方法:インターネット調査
調査対象者:15~69歳の男女
サンプル数:1,956サンプル ※性年代ごとに均等割り付け
調査期間:2022年5月26日~5月30日
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