4つのステップを回し、アプリビジネスを加速
MZ:今後のアプリマーケティング戦略では、どういった点がキーポイントになるでしょうか。
峯:ビジネスモデル自体を新たな環境へ適応させることで、さらなる成長ができると考えます。
具体的には、収益を増やしていくためにユーザー体験と収益(アプリ内課金+アプリ内広告)を最大化し、そのデータをユーザーレベルで分析、ユーザー獲得コストの最適化へ適用していく方法があります。どのようなジャンルのアプリでも広告収益モデルの導入は可能ですが、潜在的なリスクも考慮する必要があるほか、それを運用していくリソースも必要になります。
また、課金主体のゲームや非ゲームアプリに広告収益モデルを導入する際には、課金収益やユーザー体験にネガティブなインパクトを与えないマネタイズ戦略を考える必要があります。このような課題を解決するため、私たちは「Unity LevelPlay」というプラットフォームを提供しています。
MZ:「Unity LevelPlay」は、どのようなサービスなのでしょうか。
峯:Unity LevelPlayは、アプリビジネスの成長に必要なユーザー体験および広告体験を向上させるためのツールを備えた包括的なプラットフォームです。最大級の入札ネットワークを利用した収益最大化や、ROAS目標に合わせて広告出稿キャンペーンを自動最適化する機能なども備えています。
ゲームの事業成長における両輪となる「マネタイズ」と「ユーザー獲得」の循環を私たちはグロースループと呼んでいるのですが、Unity LevelPlayでは「1.ユーザー獲得」「2.収益最大化」「3.マネタイズ施策の分析&最適化」「4.再投資」という4つのステップを完結させることが可能です。
拡大し続けるアプリ市場で、新しい形の支援を
MZ:Unity LevelPlayの他社と比べた強みを教えてください。
峯:ユーザー体験や広告体験を最大化するだけでなく、実際の導入・運用でも継続的なサポートを提供しています。ツールだけでなく、ベンチマークをもとにマネタイズ戦略の改善のほか、数値として表れない機会損失の可視化も実施しています。
MZ:具体的にどのような企業が「Unity LevelPlay」を導入しているのでしょうか。
峯:グローバルではゲームだけでなく、漫画や金融など幅広いジャンルのアプリで導入されています。
たとえば、あるRPGゲームに対して広告枠の置き方を提案したところ、50%も収益が伸びました。広告の入れ方などは、ゲーム制作経験のある専門のチームがコンサル的なアプローチで改善提案しています。
また非ゲームアプリでは、インタースティシャル広告のフリークエンシーの変更を提案した結果、ARPUやLTVが改善。ユーザーニーズに加え、動線も含めて分析したうえで広告位置を検討・追加し、ユーザー体験を阻害せずに広告収益だけを増加させることができました。
MZ:今後の展望や展開を教えてください。
峯:アプリ市場は今後どんどん広がっていくと思います。それに合わせ、ビジネスとして安定的に成長できるハードルは年々上がっています。その中でUnityとironSourceの合併は、ゲームクリエイターの開発支援だけではなく、成功支援を強化するために非常に意義があると自負しております。
今回紹介したサービス以外にも、当社では動画制作支援ツールやApple Search Adsなど他の広告出稿管理ツールなど成功支援に向けたサービスを展開しています。これらのサービスを拡充しながら、マネタイズおよび新規ユーザー獲得はUnity LevelPlayを軸として、これからも包括的な支援を続けていき、ゲーム・非ゲーム問わず、新たな形アプリビジネスを支援できるプラットフォームを目指します。